輝く日々を追い続けた

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あっという間に季節はバレンタイン。



思い切って先生にチョコを渡すことにした。









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いつもだったら教室にいれば
来てくれるのに、今日は来る気配がない。









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だから先生がいそうな場所たくさん探した。





最後に英語科の教室を見てみようとしたら
そこの奥にある階段に人影が見えた。









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先生は誰かと話してるみたい。


よく見ると、うちのクラスの女子だった。







「これ、先生にチョコあげたくてっ」


「俺にくれんの？」


「うんっ、頑張って作ったから食べてね？」


「ふふ、どーも」


「…本命だからねっ？」


「あらま〜！」


「ふざけないでよっ、本気だもん」


「大事にいただきますわ」


「…じゃあ、先生またねっ」









その女の子は階段を下に降りて行った。









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可愛い袋を持った先生が英語科の方へ
向かって来て、私に気付いた。








「なにー？覗きですかー？」


『違うもんっ』


「冗談だわ。どうした？」


『…いや、そのっ』


「俺、教室行くけど一緒に行く？」


『うん』









そのまま先生と2人で教室戻ったけど
さっきから手に持つ袋が気になって仕方ない。








『…先生、告白されてたね』


「あれ告白って言うかー？」


『あの子、頑張ってたじゃん』


「やっぱ見てたんだ」


『違うっ、たまたまだって』


「んで、俺に用があるんじゃなかったの？」


『…これ、渡したかったの』








はい、って作ってきたチョコを渡すと
先生はちょっとびっくりしてた。









「…くれんの？」


『あげる』


「これも本命かっ？」


『違うし、義理チョコだもん』


「なんだよー、食べてみてもいい？」


『えっ、今？』


「うん」


『いいけど、美味しくないかもよっ？』


「おっ、生チョコとクッキーじゃん」


『…正解』


「めっちゃ綺麗に作れてんじゃん
本当にお前が作ったの？(笑)」


『作ったよっ！』


「いただきまーす」





パクって食べて、モグモグして。


チラッて私の方を見た。






『な、に？』


「めっちゃ美味しい」


『ほんとに？』


「うん、すげぇ美味い
さすが愛情込めてるのは違うわ」


『込めてないからっ』


「ほんと美味い。ありがとね？」








ちゃんと目を見てそんなこと言うから
ますます好きになっちゃうじゃん。









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