夕空の約束 (ページ39)

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「早く来いよ」

そこはいつもの公園。

『なにしてんの？遅刻するよ』

「さぼっちゃおうぜ」

呆れて公園を出て学校に向かおうとすると

「おい待てよー」

『ばいばい』

はあ、もうほんとについてけない。

「痛っっって」

振り返ると足を押さえて辛そうにする宏光。

『もう、なにやってんの』

急いで駆け寄ると

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「ばーか」

そう言ってぎゅって、抱きしめられた。

『なに…』

「まだここにいてよ」

どうしてこうなるかなぁ…

諦めてベンチに座った。

「なんだよ。なんかあったんだろ？」

『だからなんもないって』

あるよ、ほんとは。いっぱい。

でも逆になにから話したらいいの？

話してなにになるの？？

「言えよ」

『…』

「じゃあ病院に何しに来た？」

『え？』

「その話ししてからお前暗くなったから。」

結局なんでもお見通しな宏光。

『宏光のお見舞い行った』

「は？」

『そしたら誰かと喋ってて』

「あー中野ちゃん？…それで？」

『あんなやつと付き合うわけないって』

「…ああ、」

なんなのその反応。

ほんと真面目に考えてたこっちが馬鹿？

「ごめん、ほんとはそんな風に思ってないよ」

『なんなの』

「仲良くなったばっかの人に深く探られんの嫌いだから、あんな言い方した。ごめんね？」

どこからどこを信用していいの？

でも目を見てちゃんと話してくれた。
今までもそうゆう時は絶対に嘘をつかなかった。

信じたいけど、信じたくないような…。

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