届いてますか？- K i -〈３〉

１０９ ページ12

.






案の定、仕事が昼までに終わらず。








『先輩、すみません…仕事が終わりませんでした』









私いまどんな顔してんだろ？









急いで戻ってきたみっくんにそう言うと
大丈夫か？って優しく声かけてくれて。









「ごめんごめん、かえって急がせちゃったな」




『あ、いやそう言うわけじゃっ』




「俺も溜まってる仕事終わらせちゃうから
また今度にしよ？」









ほんとになんで先輩はこんなに優しいの？








昔も今も全然変わらない優しさ。




変わったといえば、その優しさを
私のために使ってくれるようになったこと。









こんなに幸せで大丈夫なのかな…、？









.









みっくんもチーム編成の話もう聞いてるのかな？









終わらせなきゃいけない仕事が
たくさんあるのに頭はそればかり。









.









昼を過ぎたらあっとゆーまに定時になって
次々と帰っていく社員さんたち。









「うぃー！おつかれー！」




『あ、ニカ』




「なんだよ、その反応は」




『最近全然見なかったから。
ちゃんと仕事してるの？』




「だーかーらー！
俺ずっと地方研修だったんだよ！」




『え、そうなの？』




「もう3回くらい話したけどな」






そ、そうだっけ…覚えてない。









「飯行かね？」





『え、これから？』





「おう、早くしてよ」





『でも…っ』








ニカと2人！？！





まあ別に気にしないけど
みっくんに何か言われちゃうかな…？









.

１１０→←１０８

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す