episode5 ページ7
閉じていた目を開けると、その光景に思わず絶句した。
そこにあったのは街並みが分からないほどに崩れた沢山の建物、草木のない大地、そして黒い隊服を身につけた人間の死体。
酷い腐臭がする。死後1週間は経っていそうだ。
見渡す限りでも10以上はあり、あちらこちらに血が飛び散っている。
『ここで一体何が····って暑っ!』
強烈な日差しに思わず上を見上げると、ギラギラと光る太陽が辺り一面を照らしていた。
明らかにおかしい。江戸はまだこんなに暑くないし、あの時もう日は沈みかけていた。
とにかく夜兎にとって日光の浴びすぎは危険だ。
私は直ぐに番傘をさし、改めて周りを見た。
曲がり角で聞こえた賑やかさが嘘のように人の声1つも聞こえない。
後ろを振り返るが、路地裏のようなものはなくあの大きいターミナルも見えない。
『絶対これは迷子ってレベルじゃ...てかここ江戸じゃないわよね多分』
どうしよう。ホントにどうしよう。
あ、そうだ通信機は?
誰かに迎えに来てもらえないかと思い、すぐさま通信機を取り出し電源をつけると
圏外
の文字が。
へー、通信機って圏外になる時あるんだーと呑気な考えをしながらも誰かに助けを呼ぶという手は無くなった。
と、なれば残りの手は···
スタッ
私はその場で跳躍し、近くの高層ビル?のような建物の屋上に飛び移った。
『うわーほんとに何処よここ。』
何となく予想はしていたが、町中がボロボロ。
綺麗な建物なんてひとつも残っていない。
テロ?いや、エイリアンの仕業か?等と考えていると「うわぁぁぁぁ!!」と叫び声が聞こえた。
何かと思い声の方を向くと、馬鹿でかい化け物に子供が襲われていた。
----------------------------------------
63人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ネコネコ(プロフ) - 最高です!更新頑張ってください! (7月3日 17時) (レス) @page13 id: 7782e48bcb (このIDを非表示/違反報告)
ういっち - すっごく面白いです、更新頑張ってください! 待ってます。 (2019年3月23日 21時) (レス) id: bf4f03abb8 (このIDを非表示/違反報告)
鏡 - 続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年3月17日 13時) (レス) id: 97bc7cb0f9 (このIDを非表示/違反報告)
みりんこ - このクロスオーバーめちゃめちゃ探してました! 作って下さってありがとうございます。これからも応援しています! (2019年3月6日 20時) (レス) id: 6629417ef5 (このIDを非表示/違反報告)
紅丸(プロフ) - yuzu1203yさん» ご期待に答えられるように頑張ります!(●´▽`●) (2019年3月3日 18時) (レス) id: 65b32652e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒丸 | 作成日時:2019年2月22日 21時