episode9 ページ11
『っ!』
突然聞こえた声に辺りを見るが、誰もいない。
今の声は...男?嫌でもなんか口調は女っぽかったし...
え、もしかしてオカマ?
なんでオカマ?
蒼 「お姉ちゃん!!凄い!吸血鬼を倒しちゃった!」
蒼くんの声にハッとする。
蒼くんはまたもや目をキラキラさせ、こちらを笑顔で見ていた。
『ふふっ、この刀が落ちててくれたおかげね。』
スッと目線を手元の刀に向ける。
この緑の武器でしか、吸血鬼が倒せないのなら·····これは持っておく方が良いわね。
刀を鞘にしまい、腰に帯刀する。
『ふふっ、こうしてみると私もサムライになった気分ね。』
蒼 「??」
蒼くんが?といった顔をしていると、
??「おおーーーい蒼ーー!!!」
蒼 「!!けんちゃん!!」
『もしかして彼が...』
蒼 「うん!友達のけんちゃんだよ!」
蒼くんが探していた友達が見つかったようだ。
黒い服の人間と一緒だ。
『もう大丈夫だね。』
私はそう言うと、蒼くんの目線を合わせるように屈み、頭を撫でる。
蒼 「お姉ちゃん...?」
『お友達も見つかったみたいだし、私はもう行くね。』
蒼 「え...なんで!?お姉ちゃんも一緒に行こうよ!帝鬼軍の人が居れば大丈夫なんだよ!? いくらお姉ちゃんが強いからって貴族には勝てないんだから!!」
貴族...?それも吸血鬼なのかしら...?
蒼くんは目に涙を浮かべながら私にしがみついてくる。嫌だ嫌だと、少し神楽を思い出しフフっと笑ってしまった。
蒼 「何笑ってるの!?ほんとに状況分かってるの!?」
『ええ、大丈夫分かってるわ。蒼くんに帰る場所があるように、私にも待ってる人たちが居る。だから、私も早く帰る方法見つけないといけないの。』
ごめんね。と笑うと蒼くんは何かを我慢するように下を向き、手に拳を作り握りしめる。
蒼 「っ、だったら!絶対死んだらダメだからね!絶対生きて、生きてお姉ちゃんを待ってる人の所に帰るんだよ!?」
約束!!と小指を出す蒼くんに ええ、約束よ。 と小指を絡め、すぐさま跳躍しその場を離れた。
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蒼くんとの別れを済まし、休憩も兼ねてスーパーらしきものの中に入り食事を済ました。
缶詰等、大量にあり量には困らなかった。
少し睡眠を取ろうとした所、またあの声が聞こえ、私の意識は途切れた。
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ネコネコ(プロフ) - 最高です!更新頑張ってください! (7月3日 17時) (レス) @page13 id: 7782e48bcb (このIDを非表示/違反報告)
ういっち - すっごく面白いです、更新頑張ってください! 待ってます。 (2019年3月23日 21時) (レス) id: bf4f03abb8 (このIDを非表示/違反報告)
鏡 - 続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年3月17日 13時) (レス) id: 97bc7cb0f9 (このIDを非表示/違反報告)
みりんこ - このクロスオーバーめちゃめちゃ探してました! 作って下さってありがとうございます。これからも応援しています! (2019年3月6日 20時) (レス) id: 6629417ef5 (このIDを非表示/違反報告)
紅丸(プロフ) - yuzu1203yさん» ご期待に答えられるように頑張ります!(●´▽`●) (2019年3月3日 18時) (レス) id: 65b32652e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒丸 | 作成日時:2019年2月22日 21時