[バンタン狂愛短編集]

屠所の羊 Ep.8 ページ29

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あまりの頭の痛さに目を覚ました。

上半身を起こすと、さらに頭痛が酷くなった。

どれだけストレスを感じながら寝付いたのか。







スマホで時間を確認すると

現在の時刻、午前10時23分と表示されていた。

時間を確認したので、画面を閉じようときたとき、一通の通知が入った。






『……！誰….』





一気に目が覚めた。

てっきりsnsも初期化されてたのだと思い込んでわざわざ確認してなかった。





【ヌナ、サボりですか？】

【また店長に怒られても知りませんよ】





To の隣には 정국 の文字。





『ジョングク君……だ』





そういえば今日はバイトだった。

頭にまた嫌なことがよぎった。







バイトに行ったら、どうなるだろうか。

次はジョングク君が…？





『大丈夫だよね…』





監視されてるわけじゃない。

もしかしたら本当にホソクは親切に電話を掛けてくれたのかもしれない。






ホソクが血だらけだったのは

急いで私を迎えに来る際、ドジって派手に転んだりして出来た傷…のはず。

ホソクのことだからそんなこともある。

傷に関しては本当に私が心配でそれどころじゃなくて気づかなかった…

もし、そうだとしたら、ホソクは何も関係ない。






【ごめん、ギリギリになりそう】





11月も半ば。

インナーの上にトレーナーと厚手の上着を重ね着し

サブバッグに財布と携帯とポーチだけを入れて家を出た。






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