目が覚めたら小さなやつがれ君に抱きつかれていて、炬燵を捲ったら真っ白な毛のとらくんに出会いました

とら君とやつがれ君は激闘の予感です ページ5

やつがれ君が頻りに呼吸を繰り返し

硝子玉の様に穢れを知らぬほどの透明で有る
純粋たる雫を、床に滴らせる

其れと同時に
今迄存在を無効化されたかの様にして、

気配を絶っていた、否。

絶たされざる負えない状況下に
追いやられていた一匹のとらと云える少年が

「あのっ.....................、。」

言葉を発した

それでもやつがれ君は一人、私の腕の中で


唯ひたすら泣き弱っている

其れを気に止めたのか、
些か弱々しい声で発せられた声からは、

未だ何か其の言葉に続きがある様悟らせられたかの様な声で合ッた

「あの、ぼく全然お姉さんの事とか、何で君が泣き噦って居るのかも全然分かんない、と言うか分かって無い、」


軋りに何かを伝え
訴えかける様に語り始めた性か、

所々思う様な言葉が浮かばず辿々しくなッて居るとら君

「それでも、それでもぼくが一つだけ、分かって居る事が有るとするなら.......、」


【君がお姉さんを大切に思って居て、お姉さんが君を物凄く大事に思って居る事、】


深く心に浸透したのか、

やつがれ君は目を大きく見開き驚いて、
とら君を凝視する様に見ている

「お前にッ........」


「唯の浅はかなとら風情に、やつがれとAの何が分かると云うのだッ！」

そう思われたのも束の間、

やつがれ君は其れを憐れみから来る捉えられる同情や慰みの言葉と受け取ってしまった

「ぼくはッ、唯思った事を口にしただけで、」

勿論とら君の言葉は

純粋な想いの塊でもあり、

其れは明らかに明白で有る事は、
誰にでも分かるはずで有る

云うならば純白なる穢れ無き言霊。

やつがれ君ととら君の和睦です→←やつがれ君は天邪鬼の様です

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