目が覚めたら小さなやつがれ君に抱きつかれていて、炬燵を捲ったら真っ白な毛のとらくんに出会いました

とら君はやつがれ君に劣らず天然の様です ページ2

「あの....、」

そう言いながら
此方を伺うかの様に喋るとら君に、

『何かな？とら君』

私がとら君に喋りかけたのが引き金となったのかは分からないが、

やつがれ君は
此方に向かって目を見開いて驚き、

凝視して居る

「お姉さん、お腹空いたので何か食べさせてはくれませんか？」

........、。

此の子、
やつがれ君に負けず劣らず天然さんだな......、

其れを悟られぬ様私は声のトーンをわざと少し上げ、

『良いよ、とら君は何が食べたい？』

すると、
まさか自分の言ったものを作って貰えるとは思って居なかったのか

やつがれ君とは反対に、
目を輝かせながらこう言った

「茶漬け！茶漬けが食べたいです！』

何が食べたいかと言われて
茶漬けを答えるとは........、。

中々お目にかかれぬマニアックな好物だな、

でも待てよ、

そう考えれば、
やつがれ君の好物の方がマニアックなんじゃ....


.....................

『茶漬けなら直ぐに作れるから待っててね！』

「弱者に情けを欠けるなど、Aは正気か？」

私が返事を返し終わったと同時に
話始めるやつがれ君

其の言葉は少々引け目を感じる程冷酷な目をしながら発せられており、

何時もとは違う様子のやつがれ君

やつがれ君はとら君にやきもちをやいていたそうです→←やつがれ君と炬燵の中を覗くとねこ(仮)が居ました

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す