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可愛さ余って憎さ百倍.2 ページ17

銀時「俺、万事屋やってるから何かあったら来いよ」



Aの手にはそう言われて渡された銀時の名刺。
かつての同士が歌舞伎町で普通に生活している事を知り安心した様子。


しかし少し前を歩く土方が気になってしょうがない。
何故、攘夷志士だったでは無いのかと問い詰めないのかと。


『問い詰めないの?....私が攘夷し___』
土方「俺はお前を信じると言ったはずだ」


土方は口に煙草を咥えると火を点けようとした。
___カチ、カチ、カチカチカチカチカチ


何度やっても点かない火。
イライラし始めた土方。
しかしライターの石をこする音が聞こえ、煙草の煙の匂いがした。


Aがライターを出し、土方の咥えている煙草へと火をつけたのだ。


土方「準備が良いじゃねぇか」
『これでも補佐ですから』


Aがそう言うと土方はフッと笑った。
彼らは優しすぎるとAは思った。


『優しいですね、土方さんは』
土方「優しかねぇよ」


先を歩いていた土方は速度を落とし、少しAの後ろへとズレた。
煙草の煙がAへと流れているのが分かったからだろう。



『ほら、やっぱり優しいでしょ』



そんなAの言葉に土方は「うるせぇ」と一言言うのであった。

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作者名:たらんちゅらん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=f429723d20d469671ae73cdd3305960c...  
作成日時:2020年8月12日 22時

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