世知辛い世の中.3 ページ9
松平はAを受け入れた事を確認すると帰って行った。
本当にAの為だけに来たのだろう。
今は皆、道場へと集まっていた。
それもそのはず、真剣を持った沖田とAが向き合っているのだから。
『腕試しに真剣って聞いた事ないですよ』
沖田「アンタだけ竹刀でも構わねぇ」
『殺す気じゃん、それ』
真剣で殺し合....腕試しをする沖田とA。
Aの実力を確認するために。
2人の間には山崎。
山崎「山崎退が審判を務めます!」
勝者には真選組ソーセージを贈呈なんてふざけた事を言っているが2人の耳には届いていない。
ただ睨み合って刀を構える。
山崎「それでは!よーい___って!」
______ガギンッ
試合をスタートさせる前に沖田がAへと斬り掛かる。
そしてその刀をAは留める。
『フライングって言うのよ、それ』
沖田「戦場に待ったもクソもないでさぁ」
立て続けに斬り掛かる沖田とそれを交わしていくA。
そんなAに沖田は不機嫌な顔になる。
沖田「受け身だけじゃ大切なもん1つ護れやしやせんよ....!」
『!....そう』
2人の戦いを見ながらAの実力を測る近藤と土方。
周りの隊士もかつて無いほどの実力者が現れたと盛り上がっていた。
近藤「あの総悟と互角に戦うたァ凄いな....」
土方「いや、あれは....」
まだ本気を出していない。
それを沖田だけでなく土方も気付いていた。
沖田「なんで本気出さねぇんでさぁ!!!!ナメてんのか!!」
『貴方も本気じゃないくせに』
沖田に挑発された瞬間、今までよりも素早い一振を沖田へと振る。
その攻撃を間一髪の所で抑え込む沖田。
沖田「やっと本気になりやしたね....!!」
口角を上げ沖田とAはもう一振するのであった。
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作者名:たらんちゅらん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=f429723d20d469671ae73cdd3305960c...
作成日時:2020年8月12日 22時