隣人が牙を剥く.2 ページ35
戦後、志向の異なりから別々の道を歩むこととなったA達。
Aは宛が無いため出来るだけ高杉を支えようと共に居ようと思った。
しかし高杉が率いていた「鬼兵隊」の仲間達はみな処刑され、首を河原に晒された。
それからだった高杉が変わったのは。
高杉「俺はこの腐った世界を壊す」
『晋助....そんな事をしても先生は___』
高杉「先生の居ない世界に何を求める」
トンと小突かれたような恐怖を感じる。
思想と名づけるには、あまりに形のなさすぎる、だが感情と呼ぶには、厚味のありすぎる、強いて例えれば、眼にみえない手によって白刃を胸もとにつきつけられたような戦慄感であった。
高杉「俺には護るものなどなんぞないし、必要もない」
"お前もそうだろう?"と高杉はAを鋭い目付きで捉えて言う。
でもAは頷かなかった。
Aは高杉を護りたい、銀時や桂を護りたいという気持ちを持っている。
高杉と自分は違うんだと感じた。
高杉「俺と来い」
そう言って差し伸べられた手を握らなかった。
初めて高杉を受け入れられなかった瞬間だった。
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作者名:たらんちゅらん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=f429723d20d469671ae73cdd3305960c...
作成日時:2020年8月12日 22時