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気がついたら医務室のベットに居た。
「…ッッ」
身体が痛い
全身が締め付けられているような痛み
「目が覚めたかい」
「首領…」
「身体の調子はどうだい?」
「全身締め付けられているような痛みが…」
「そうか…異能の後遺症のようなものだろう、
しばらくは痛むかもしれないね…
Aくん、何があったか覚えているかい?」
「異能が暴走したのは分かっています…
ですが、暴走している時の事はあんまり
覚えていなくて…」
「なるほど…
暴走すると自我も失ってしまうようだね」
「あの…中也さんは…?」
「嗚呼、彼なら…」
───バン!!!
勢いよく扉が開いた。
「ちょうど帰って来たみたいだね」
「…首領、容態はどうですか?」
「外傷は大した事はないよ
ただ後遺症で身体が痛むようだ」
「…!中也さん!」
彼は仕事帰りにそのまま来てくれたみたいで、
顔に疲れがみえた。
「A…目が覚めたんだな
よかった…」
「え…私どれだけ眠ってたんですか?」
「3日だよ」
首領が答えてくれた。
「そんなに…」
「まぁまだAくんは寝てないといけないよ。
中也くんもぶっ続けで仕事をしていたんだ、
少し休みなさい」
「はい」
「ぶっ続けで仕事…してたんですか?」
「…」
「君が受けるであろう仕事を片っ端から
片付けていたんだよ」
「首領…!!」
「じゃあ私は後でまた点滴を替えに来るからね」
首領は出て行ってしまった。
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作者名:猫 | 作成日時:2018年10月24日 2時