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Aside
「A、次の任務の情報は?」
「こちらになります。
あの、、今回の任務、私も
連れて行ってもらえませんか?」
今日こそはと思い、思い切って彼に
問いかけた。
こちらを見ず、椅子に座ったまま、書類に
目を通し何かを考える素振りをする太宰さん。
考えてくれてるの、かな?
ドキドキと緊張が走る中 、太宰さんが顔を上げ、
私の瞳を見つめる。
「そうだね、、たまには一緒に行こうか」
「ほ、本当ですか!?」
思わず嬉しさで大きな声が出てしまった。
恥ずかしい。
ただ、なぜ今日は構わないのか?
それが気になり、小首を傾げながら
私は彼に問いかけた。
「なぜ、今回は許可を下さったんですか?」
「んー、今回の任務ならそこまで
危険はないと思ってね。
それに、、嫌だけど中也と同じ時なら
まぁ、危険があっても大丈夫だろう」
彼なりに考えてくれた結果なのだろう。
私は何より一緒に連れって行ってもらえると
いうことだけで、嬉しさが込み上げてしまう。
「なら、中也さんが一緒の時は
毎回、連れって行ってもらえますかっ?」
「、、余程、危険な任務じゃなければね」
後に、太宰さんはこの言葉に後悔するのであった。
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作者名:猫 | 作成日時:2018年10月24日 2時