☆血の盟約 ページ9
『ちけーよ?五条クン』
五条「次はAの番。ちゃんと言えよ。“傍から離れないことを誓います”って」
“なんだそれ、結婚式か”という言葉を飲み込んで、代わりに“あはは〜”と乾いた笑いを零す。
想定外だ〜…
滅茶苦茶想定外だよ…
誰が予測できた?
あの五条が私のことを大切だと素直に認めるなんて。
五条「分かりやすいよね、ホント。僕が素直に認めるの、そんなに意外だった?」
『そーだよ。あとさっきから顔ちけーんだよ』
もう一つ付け加えるとしたらお前は読心術でも使えるのかよ。
五条「Aがさっさと誓えばすぐにでも退くよ。好き好んで僕が押し倒してるとでも思ったの?お前を?冗談でも笑えないよね」
『殺意が湧いたので屑条様の肺を凍らせてもいいですか』
五条「おーい、話が脱線してるよ」
『テメェの所為だろうが』
高専時代、五条は私を死んでも好きにならないと言っていた。
それは別にいい。
ただ私だって女子なのだからもう少しオブラートに包めよ。
…いや、屑である五条にそんなことを求める私が間違ってるのか?
五条「ねーえー。早く言えよー。殺すぞー」
さらっと殺す発言をしている五条は楽しそうで。
さっきまでとは全然違う。
あーームカつく。
『…………………ます』
五条「え?なんて?」
ここまでムカついたのは久しぶりで、ムカつきすぎて逆に落ち着いていた。
今は言う通りにしてやるよ、クソ五条。
だが後で…というかこの先覚えてろよ。
『私、名雪Aは!!クソ五条の傍から離れないことを!!誓ってやらなくもない!!』
え?
言う通りにしてやるって言ったばかりだろって?
無理でした、てへぺろ☆
五条「……うん、死にたいらしいね」
『ごめんって、マジごめんって。改めてちゃんと言うから術式使おうとすんのやめて?』
五条「次はないからな」
『ハイ』
どうやら私は自棄になるしかないらしい。
『え〜…私はぁ〜』
五条「A」
『…はぁ』
もうどうにでもなれ。
『名雪家当主として、五条悟の傍にいることを誓います』
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刹葉(プロフ) - 雫さん» そうですね。正確に言うと2017年の12月25日に姿を消してます (2021年3月28日 21時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 行方不明になって8ヶ月…。ヒロインが失踪したのは高専を卒業して何年か過ごしてからと言うことですか? (2021年3月28日 18時) (レス) id: f14f35c784 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - るかさん» コメントありがとうございます!最高+大好き+生きる糧だなんて言ってもらえて非常に嬉しいです…!褒め言葉のオンパレードですね(°▽°)これからも頑張るのでよろしくお願いします!! (2020年12月19日 20時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
るか(プロフ) - もう最高です、作者様の作品大好きです生きる糧です( ; ; )応援してます! (2020年12月19日 20時) (レス) id: 3f4057723b (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - ゆうこさん» こちらこそ読んでいただき、更にはコメントまでいただきありがとうございます!これからも楽しく読んでいただけるよう頑張りますので、宜しくお願いします!(^^) (2020年12月18日 10時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2020年12月12日 23時