最強と元最強【五条悟】

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五条「さっきからよく悠仁周りの映像切れるね」





五条が冥さんの方を見て聞いた。





冥冥「動物は気まぐれだからね。視覚を共有するのは疲れるし」





五条「えー？本当かなぁ。ぶっちゃけ冥さんってどっち側？」





冥冥「どっち？私は金の味方だよ。金に換えられないモノに価値はないからね。なにせ金に換えられないんだから」





五条「いくら積んだんだか」





私は口を挟まない。




上のごたごたに巻き込まれたくはないし、人間という種族のどうしようもない汚点が見えてしまう気がするから。




五条の所為で既に見え掛けてはいるけどね。





五条「おっ。動いたね」





五条の視線の先には赤色に燃えた呪符。




ということは祓ったのは東京校の生徒か。





五条「一対一かあ。皆ゲームに興味なさ過ぎない？」





庵「なんで仲良くできないのかしら」





五条「歌姫に似たんでしょ」





庵「私はアンタだけよ」





あの歌姫さんが仲良くできないって言うんだから五条って凄いよな…




勿論悪い意味で。





五条「なんで黙ってんの？」





『黙ってたらおかしいんですか』





たまには会話に参加せず聞き手に回ってもいいじゃないか。





五条「おかしくないけど気持ち悪いよね。黙ってて欲しい時でも何かしら喋ってんのに」





『五条って結構ブーメラン多いよな？』






・






『あ、霞が』





ぱたりと倒れたのは一緒に写真を撮って、それなりに仲良くなった(と思う)霞。





庵「私ちょっと行ってくる」





五条「え？」





庵「呪霊がうろついてる森に放置できないでしょ」





『だったら私が行きますよ？歌姫さん先輩なんだし、ここは後輩である私が行くのが順当でしょう』





五条の傍にずっといるのも疲れるし。





庵「見習え五条」





五条「流石にコアラを見習うのはねぇ…何？ユーカリ食べればいい？」





『ユーカリ食べて死ねばいいと思うよ』





そう言って部屋を出ようとした瞬間。




呪符が全て赤色に燃えた。





『…先に行って学生達の保護をします。いいですか、夜蛾学長』





夜蛾「頼んだ」





『はい』





五条と目が合った気がした。

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