最強と元最強【五条悟】

☆話が違うよ、五条クン ページ22

『………あ、あの。五条くぅん』





五条「何？」





『ちょっと話が違うんじゃないかなぁって思うんだ私』





私の正面にいる二人から目を逸らさずに、隣にいる五条の腕を抱き締める。




こんなこと普段なら絶対にしないが、今の私は何かに抱き付いてないと、とてもじゃないが冷静に話せない。





五条「違わないよ。だって僕は学長と一対一の面談を無しにしてあげるって言っただけで、普通の面談をしないとは言ってないもの」





コイツ絶対内心で笑ってやがるな。





夜蛾「…名雪A」





『ひゃい…っ！！』





五条「…ｸｸｯ」





絶対後で…正確にはプリンアイスを奢って貰った後でやり返してやる。





夜蛾「呪術師を一度やめたことに関しては最早責任を問うつもりはない。硝子もそれでいいな」





家入「勿論です」





五条の腕を抱き締める力が強くなる。





夜蛾「だが自分の居場所を誰にも告げずいなくなるという行動に関しては別だ」





『あー…えー…確かにそれは悪いと思ってますよ。思ってますけど精精八ヶ月じゃないですか…』





夜蛾「精精八ヶ月だと？その間に硝子が煙草を吸ったり、悟がお前を捜すのに必死で体調を崩したと知っても同じことが言えるか？」





『え…』





禁煙中の硝子が煙草を吸うなんてよっぽどだし、五条が私を捜していた所為で体調を崩した…？




嘘だろ…？





『あの…え…これ、私…罪を償う為に死んだ方がいいのでは？？』





五条「なんでだよ」





家入「Aが死んだらそれこそ私は禁煙やめるから」





改めて思うけど、私って大切に思われてるんだな…




不謹慎だけど嬉しい。





『すみませんでした。名雪家当主ながら恥ずかしい真似を致しました』





一度五条の腕から離れて深々と頭を下げる。





家入「顔上げなよ、A」





『硝子…』





家入「戻ってきてくれて良かった。…後で一発殴らせろ」





『……ん？？』





可愛い硝子とは不釣り合いな不穏な言葉が聞こえた気がするんだけど。





家入「後で殴らせろって言ってんの。それとも五条に任せようか？」





『いや、硝子でお願いします』





五条「そこは僕って言えよ。手加減しないからさ」





『だから嫌なんだよ』

☆懸念→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す