最強と元最強【五条悟】

☆だから死にたくないんだって ページ18

『ねぇ、五条クン。考え直そうよ、ねぇ』





五条「煩い、僕に話しかけんな」





『イケメン、グットルッキングガイ五条様、貴方より素晴らしい人を私は知りません。海よりも広い心で私の罪を許してください』





私が五条に媚び諂っているのには深い理由がある。





五条「滑稽だな、クソコアラ」





『そうでございますよ、私は滑稽ですから、どうか夜蛾学長との面談はお許しください』





伏黒と別れた後、五条は唐突に学長と面談させるからと言ってきやがったのである。




学長と面談なんて私の心が死ぬ。





五条「僕だって鬼じゃない。お前を無理矢理高専に連れ戻して、一緒に暮らすよう無茶振りもした。だから学長との一対一の面談は避けてやろうとしてたのになぁ」





コイツ…鼻血出して私に笑われたことをまだ根に持って…




昔から執念深いところはあったけどさ。





五条「恨むなら自分の浅はかさを恨めよ」





『ま、待って！！なんか挽回させて！お願い！！』





五条「は？そんな都合の良いこと……いや…」





五条は嫌な笑みを浮かべて。





五条「じゃあこうしよう。Aから僕にキスしてよ。そしたら学長との面談は無しにしてあげる」





『…………屑ぅ〜』





お前好きな人いるって言うてたやん。




…あ、もしかしてコイツ、私がキスできないと分かった上で言ってんのか。




それはそれでムカつく。





五条「できないだろ？だからさっさと___」





『屈めよ』





五条「……へ？」





『キスしてやるから屈めって言ってんだよ』





五条は数秒固まる。





五条「本気で言ってんの？お前」





『本気、マジだよ』





私の返事を聞いた五条は渋々屈んだので、私は五条の目隠しの上からキスをした。





五条「……は？」





『“キスすれば”いいんでしょ？したじゃん。口とか指定されてないからこれもアリだろ。あ、今更変更とか無しだから』





勝ったと得意げになれたのはこの一瞬だけ。





『んっ……！？』





な ん で ?





何故私は今五条にキスをされている？





五条「………僕の言うキスはこれだから。覚えとけよ、馬鹿コアラ」





『……っ、やっぱりお前は死んで地獄に堕ちろ』





顔が熱いのは気のせい。




もしくは五条に対してムカついているからだ。




絶対そう。




それ以外の理由はない。

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