最強と元最強【五条悟】

☆まだ死にたくないです ページ16

『マジ怖いから上機嫌で隣歩くのやめてくんない？』





私が私服に着替えて準備をしている間に何があったのか。





五条「上機嫌な僕が怖いってなんだよ」





『だってお前屑じゃん。屑が上機嫌になる理由なんて碌なもんじゃないだろ』





五条「んー…まあ否定はできないかもね」





『そこは嘘でも否定して欲しかった』





この五条悟という男は色んな意味でヤバいのである。




まず性格、強さともにヤバい。




そして昨日私が五条の家に住むと決まった瞬間、名雪家に連絡し、私の住んでいるマンションから荷物を持って来させるという行動力もヤバい。




いや、実際行動したのは名雪の人間だけども。





『五条は平凡なところがないよね』





五条「褒めてくれてありがとう」





『そのポジティブ思考もすげぇよな。……ふと今気になったこと聞いていい？』





五条「なーに？機嫌いいから特別に答えてやるよ」





一々上からなのが気に入らないがまあ良しとしよう。





『五条って本気で好きになった人とかいないの？』





五条「お前は僕の女性関係気にしすぎじゃない？」





『だって他人に興味抱かなそうだし』





昔夏油とこんな話したなぁ。





五条「いるよ。現在進行形で」





『マジで？なのに女遊びしてんのかよ』





少しの違和感に気付かない振りをして言葉を返す。





五条「もうしねーよ。嫌われたくはないし」





『だったら私と住むのもやめよーぜ』





勘違いされて修羅場に巻き込まれるのは御免だし、何より五条と一緒にずっと暮らすのはキツい。




心が休まる時間がない。





五条「お前はいいんだよ」





『そーですか』





どうせ私はお前にとって友達のコアラ以上でも以下でもないんだもんな。




意識なんてするわけないでしょうよ。




友達のコアラって何だ。





『……？』





立ち止まる。





これじゃあまるで私が五条を……。





五条「A？どした？何か____」





『っ！絶対有り得んから！！！』





五条「ﾌﾞｯｯｯ…！！」







私の顔を覗き込んできた五条の顔に頭突きをした。

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