☆ずっと一緒に ページ40
五条が最強になったと周知されてから暫く経った日のことだった。
九月の茹だるような暑さが続いていた日。
いつも通りの朝がやってきたと暢気に思っていた。
それなのに今私はただ一人の人物と会う為だけに、新宿内を走り回っている。
『何処だよ…！！』
夏油「…誰を捜してるんだ、A」
『夏油…！なんで！』
夏油「なんで…とは？」
首を傾げる夏油は微笑んでいた。
『なんで非術師を殺した…？呪術は非術式の為にあるって言ってたのは、一番非術師を守ろうとしてたのは、私でも五条でもなく夏油でしょ！？』
夏油「考えが変わった。そう言ったら納得してくれるか？」
『……納得なんて出来るわけないだろ…！！』
やっぱり夏油は大丈夫なんかじゃなかった。
一年前のあの日からずっと。
夏油「Aはどうして呪術師をやっている？非術師を守る為か？それともそう在るべきだと言われてきたからか？」
『違う。私が呪術師をやってるのは皆がやってるからっていう単純な理由からだった』
夜蛾先生に言ったら怒られるような回答を聞いて、夏油は“そうか”とやはり笑うのだった。
『でも夏油がいなくなったら私は…！私が呪術師をやってる理由が…』
夏油「悟や硝子がいるだろう？」
『一人でも欠けたら意味ないんだよ』
私は夏油がいたから、五条がいたから、硝子がいたからここまでやってこられたのに。
夏油「もし私が非術師を殺さず高専を抜けていなかったとしても、いつか必ず誰かは死ぬ。呪霊によってね。それを生み出しているのは非術師だ。だったら術師だけの世界を作ればいいと思わないかい？A」
『それはあまりにも勝手だよ、夏油』
夏油「分かっているさ。でも私はこれ以上仲間を失いたくはない」
『私だってそれは同じだよ。でもだからって非術師を皆殺しにするのは違う。彼等の命を奪う権利は私にも夏油にもない』
夏油「権利なんてそんなもの必要ないんだよ。……やはり意見は合わないようだね」
踵を返す夏油。
『夏油！！！』
人混みに消えていく後ろ姿を、私はただ眺めていることしかできなかった。
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REI - 誕生日が夢主ちゃんと11日違いでしたああああ！！！！下のコメントの「ゆかりさん」と似ていますね（＞-＜） (2021年7月30日 19時) (
レス) id: bd6d581c0c (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 誕生日夢主ちゃんと1日違いでびっくりしました！ww 運命かな？ (2021年7月21日 4時) (レス) id: d69ff754f7 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - めっっっっっっっっっっっっっっっちゃっっっっっっっ好みです (2021年5月22日 9時) (レス) id: 4534ab9975 (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - 小さなやり取りから丁寧に作られて凄いです。応援しています! (2021年2月24日 21時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - 梅雨の目さん» 様なんてつけていただける程の人じゃないです私(笑)梅雨の目さんの作品とても好きなので、読んでいただいていたことに私も驚いてます！好きとまで言っていただけて嬉しい限りです…！更新頑張ります！！ (2021年1月19日 19時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹葉
| 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時：2020年12月6日 13時
