次期最強と現最強【五条悟】

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五条「何か言いたそうにする癖に、一度強く言われたらすぐ諦める」





『いや、それはお前のせいだろ。私は君と違って他人の気持ちを察せるのでね』





五条「うざいし、気持ち悪いんだよ」





『あぁ…？』





五条「言い合いでは一歩も引かねぇのに、こういう時はいっつも“私だから仕方ないか”って諦めて」





なんでこんな下らないことでムカついて、言い合いをしているのかなんて俺にも分からなかった。





『仕方ないことは仕方ないでしょうが！！だってお前私のこと嫌いだろ！？下手に踏み込んでこれ以上嫌われたくないんだよ！ばーか！！』





五条「本当に嫌いならお前と話したり、どっかに出掛けたりしねぇよ！んなことも分かんねぇのか、このクソコアラ！！」





『はぁ？………はぁ！？今まで散々な態度とっといてよく言えるなぁ？！どんだけツンデレだよ！！』





そう言った数秒後にAはぷはっ！と吹き出して。





五条「何笑ってんだよ」





『あれで嫌われてないと思う方がおかしいんだけど。…っていうか私嫌われてなかったんだ。…なんだ』





五条「…！」





心底嬉しそうに笑うAを見たのはこれが初めてだった。





『五条も、硝子も、夏油も、私にとっては初めての友達だからさ。嫌われてないなら良かった』





“友達”





その響きが何故か気に食わない。





『五条って同期に対しては結構寛容だよね。クズだけど』





五条「あー…やっぱお前のこと大嫌いかもしんない」





『好きに言ってろ』





五条「調子に乗んなよ、クソコアラ」





『調子に乗せたのはお前だよ、五条。…お前には余計な心配だったな、心配料を返せ』





手で金のマークを作るA。





五条「心配料ってなんだよ。勝手に心配したのはお前だろ」





『まあ？友達を心配するのは普通のことだし？』





五条「ホントムカつくよな、お前」





『お前もな』





五条「アホくさ」







二人で笑った。

☆好きの違い→←☆友達

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