四十九 ページ4
五条side
五条「……真っ青な顔してどうしたの?」
目の前には息も切れ切れで、肩で呼吸をしている1年3人。
伏黒「……が…!」
五条「え?なんて?」
伏黒「Aが!!」
五条「蒼社がどうかした?」
確か今日は1年3人がAと一緒に買い物に行くと言っていた日。
それなのにAの姿は見えない。
虎杖「急に怖い顔してどっか行っちまったんだよ。絶対ついてくるなって言われてたからついてもいけなくてさぁ…」
悠仁は恵や野薔薇と違って、もう呼吸を整えていた。
五条「何か直前におかしな事とかなかった?」
釘崎「何もなかったから…こうして…!焦ってんでしょ…!!」
五条「……」
スマホを取り出してAの番号にかける。
今まで彼女が僕の連絡を無視したことはなかった。
いつもなら3コール以内に出るというのに、いつまで経っても落ち着いた彼女の声は聞こえてこない。
五条「ダメだ、出ない。どこら辺で別れたか覚えてる?」
伏黒「……原宿辺りです」
五条「また人通りが多い所に…」
伏黒「取り敢えず俺は一通り探して来ます」
今すぐ走って行ってしまいそうな恵の肩を掴んで引き止める。
五条「ついてくるなって言われたんでしょ。なら探すのもダメだ」
伏黒「でも!!」
呪霊関係であるなら自分よりも等級が上の恵を一緒に連れて行く筈。
それをしなかったってことは…
五条「蒼社のことは僕に任せて」
伏黒「嫌です」
五条「そこまで信用されてないとなると僕も傷付くよ?」
伏黒「信用してないわけじゃないです。…ただ俺はAの婚約者だ。他人に任せきりなんて有り得ない」
五条「……ちょっと妬いちゃうな」
本当はちょっとじゃないけど。
だから嫌だったんだ。
Aに婚約者ができたら、彼女を手に入れたくなってしまうから。
婚約者がいなかったとしても同じことになっていたかもしれないけど。
五条「とは言え、今の状況で僕達に何ができるって話なんだけどね」
虎杖「確かに」
Aがいなくなった理由も、何処にいて何をしているかも僕達には分からない。
下手に動くのだけは避けたかった。
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よっちゃん - すきすぎたやばいですね。。。。。。別の作品も頑張ってください (2021年2月6日 3時) (レス) id: 7291101692 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - レネットさん» コメントありがとうございます!アリスのことを好きになっていただけて作者は嬉しいです…レネットさんの心を満たせるような小説を書けていたなら心から良かったと思います(^^)こちらこそ読んでいただきありがとうございました! (2021年1月6日 11時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
レネット(プロフ) - 最初読んだとき、アリスちゃん嫌な奴だな…と思ってたけど最後まで読んだらアリスちゃんを好きになっしまった…。そして七海のハンカチを差し出すという紳士的な振る舞いがカッコよすぎて心が満たされました。面白かったです。ありがとうございます。 (2020年12月31日 23時) (レス) id: ec8ec8961f (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - ccndayoさん» コメントありがとうございます…!とても嬉しいです。ccndayoさんの好みに合う小説を書けていたなら、良かったです(^^)こちらこそ読んでいただきありがとうございました! (2020年12月28日 12時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
ccndayo(プロフ) - 読ませて頂きました。もうホントに素敵すぎて途中途中感情移入しちゃって涙が出ました。小説も夢小説もたくさん読んできましたが私のどタイプな内容でした…。素敵な作品をありがとうございます (2020年12月27日 22時) (レス) id: 625a5cfc03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2020年12月1日 16時