三十七 ページ38
12月24日__
私の目に映るのは特級過呪怨霊_祈本里香と乙骨憂太、そして夏油傑。
彼らが戦っている最中、私は真希達を反転術式で治療していた。
他でもない憂太に頼まれたこと。
乙骨(Aさん、真希さん達のことお願いします)
偶然居合わせた私に彼はそう言った。
彼の判断は正しい。
憂太にとって私は3級術師のOG。
一緒に戦って欲しいと頼むよりは、反転術式が使えるんだから治療を頼んだ方がいい。
真希「……A…さん…」
『重傷なんだから無理して話さない方がいいよ』
真希「憂太…は」
『……彼なら大丈夫。いざというときは私も動くから』
真希「…何、言ってんだよ……あんた…3級…だろ」
『そうだね』
それなりの年数呪術師をやっていて昇級していない人間というのはあまり多くないんじゃないかと思う。
初めは4級や3級でも、気付けば1級になっていた術師を私は何人か知っている。
真希のように家に妨害されている人は別として。
『さて行ってこようかな』
真希「はぁ?!…っ」
『動かないの。パンダと棘はもう治したし、真希のあとの治療は硝子ちゃんに任せるとして…』
そろそろ決着がつきそうな彼らの方を見る。
『真希って私の術式見たことあったっけ?』
真希「ない…けど」
『ならいい』
真希達を置いて傑君と憂太の元へ向かう。
乙骨「愛してるよ、里香。一緒に逝こう?」
自身の命をかけた縛りほど強力なものはない。
新人の呪術師を除けば誰もが知っている。
夏油「そうくるか!!女誑しめ!!」
乙骨「失礼だな、純愛だよ」
夏油「ならばこちらは大義だ」
『電導呪法__落燭』
・
『…大義、純愛に負けたね』
重傷の彼に肩を貸して人目につかない場所を歩く。
夏油「どうして助けた?」
『助けたんじゃない。私は憂太に加勢しようとして呪力操作を間違えただけ。だから傑君が生き延びた』
夏油「悟に見つかったらどうなるか…」
『残念ながらもう見つかってる』
私と傑君の行き先を塞いでいた五条悟に私は苦笑する。
『私も殺されるかも』
夏油「笑い事じゃないだろう」
『…そうだね』
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茜雫 - 書いている世界観が好きで何度も読んでいるので閲覧数の15分の1は私かもしれないです笑 (2020年11月29日 22時) (レス) id: e0dca7bd69 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - 茜雫さん» えぇ!前作から見てくださっていたんですか!?ありがとうございます!とても嬉しいです…これからも面白いと思ってもらえるよう、無理せず頑張ります!コメントありがとうございました!! (2020年11月29日 18時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
茜雫 - 初めまして!続きを楽しみに読みながら…何度も読み返してます笑前作同様、とても面白い内容なので、続きが楽しみです!無理せず更新頑張ってください! (2020年11月29日 18時) (レス) id: e0dca7bd69 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - いーすとさん» コメントありがとうございます!世界観が好きだと言ってもらえて嬉しいです。前作とは少し違う感じに書きたいなと思っていたので…これからも頑張らせていただきます!!ありがとうございます!! (2020年11月29日 16時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
いーすと - なんか世界観がめちゃ好きです!これからも頑張って下さいね!読み続けます!! (2020年11月29日 15時) (レス) id: e22cc70c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2020年11月27日 21時