11.反撃のチャンス…？ ページ11
五条「チッ…マジ最悪」
『どうしてだ…何故だ…！』
五条悟は担任にやられたであろう頭を摩りながら悪態をついている。それは良い。痛いのなら頭だってなんだって摩りたくなるだろう。
問題は何故私がその光景を見ているのか、だ。
『なんで私は五条悟の部屋にいるんだろう』
五条「彼女だから」
『違うわ。君が逃げてた私をとっ捕まえて此処まで連行して来たからだよ』
五条悟が怒られているうちにさっさと逃げていたというのにも関わらず。
五条「だって俺言ったじゃん。授業終わったら俺の部屋に来いって」
『遮られてましたけどね』
五条「うるせぇ、猫被り。次は口にするぞ」
次は"何"を口にするか嫌でも分かってしまった私は握り拳を作り、思い切り五条悟に向けて突き出したが、案の定彼はけろっとしていた。
無限で防がれている。
『なぁんであんなことしたのか聞いてなかったねぇ、五条悟』
五条「周囲に認知されてないとか"フリ"してる意味ねぇじゃん」
『だからってキスはないだろ、キスは。それに当人達は認知されてないつもりでも、実際は勘付かれてて、"ねぇ、あの二人って…"って噂話されるのもカップルの醍醐味でしょうよ』
五条「少女漫画の読み過ぎな」
『TLコミックも読みますけど』
五条「聞いてねぇよ。てか、んなもん読んでんのかよ」
げえっという顔をした五条悟に話は最後まで聞けと言ってから言葉を紡いだ。
『友達に話合わせる為に読んでたんだよ』
五条「うわ、そこまでするか、猫被り」
『そう言うけど、君だってなんだかんだ猫被ってるよね』
五条「はぁ？俺がいつ猫被ったんだよ、一緒にすんな」
こっちだって人の弱みを握って脅してきた挙句にキスしてくる人と同類なんてまっぴらごめんである。
『第三者がいる時は私のことお前って呼んでないし、幾分か言葉も優しいじゃん』
五条「あれは第三者っつーより傑が…」
『傑君？』
予想もしていなかった名前が登場したことにより首を傾げる私と、そんな私を見て余計なことを言ってしまったとあからさまに嫌そうな顔をする五条悟。
『傑君がどうしたのかな？？ん？』
これはもしや弱点を突き止めることが出来るかもしれないと私は口角を上げた。
五条悟からしてみれば今の私こそ悪の大魔王だろう。
『言ってみてくれる？』
五条「ここぞとばかりに猫被るな」
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刹葉(プロフ) - みかさん» コメントありがとうございます！個人的には不安ばかりで、そんな嬉しいことを言ってくださる方がいるとは思ってもおりませんでした…！ただただ嬉しいです、ありがとうございます！！これからも楽しんでいただけるような小説が書けるよう精進します！！✌️ (2022年2月18日 21時) (
レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
みか(プロフ) - コメント失礼します。完結お疲れさまでした…！！最後の夢主ちゃんの自分の気持ちに気づく描写大好きです…！刹葉さんの書く文章凄く凄く好きで、これからも応援してます！コメント失礼しました〜!! (2022年2月18日 20時) (レス) @page43 id: 38ecdec85a (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - kanameさん» コメントありがとうございます！ひぇぇ…嬉しいです…！このコメントを見て私もニヤけてます(( これからも楽しんでいただけるよう頑張ります(о´∀`о) (2022年2月5日 3時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - 私「先生、ニヤけが止まりません」私｢諦めなさい｣私｢OK｣という脳内会議を毎回してますｗｗｗ更新楽しみにしています！ (2022年2月5日 1時) (レス) @page21 id: 7565f8d7cb (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - ちゃんちゃさん» コメントありがとうございます…！更新楽しみにしてくださって本当嬉しいです！性癖に刺さったのなら良かった…期待に応えられるよう、これからも頑張ります！^ ^ (2022年2月1日 21時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹葉
| 作成日時：2022年1月27日 15時
