夏油ルート4 ページ30
「………せ」
薄らハゲの男がなんて言ってるか分からなくて私も呪詛師も黙る。
「その女を殺せ!!!」
『メンヘラはモテないぞぉ』
「黙れ!!」
呪「本当に殺していいんですか?」
「俺のものにならないなら生かす意味なんてない!」
うわー…なんだこの人…キモいってぇ…こんな人の命令で殺されるのすっごく嫌なんだけどぉ…
……それにまだ死にたくない。
久しぶりに同期達と会えたのに会った翌日に死ぬなんて酷すぎるでしょうよ。
(Aが死んだら私は呪詛師になるかもね___)
なんて恐ろしい発言をしてきた人もいるし。
そういえば今日高専で会おうって夏油君と約束してたのにな…どうしよう…絶対怒ってるよね。
背後に呪霊を並べて怒ってるよね…想像するだけで冷や汗が出てきそう。
呪「自分の発言を後悔して死ね」
ごめん、夏油君…高専に行けないまま私は死ぬみたいです…
あと五条君、やっぱり私は君と結婚出来ないよ。下心ありありの私に君は勿体ない。
…最後にもう一度夏油君と話したかった。
痛みを覚悟して目を固く閉じる。けれども痛みはいつまでも襲ってこないし、なんなら頭の上にあった重さすらなくなっている。
もしやこれは痛みに気付かず死んでしまい、幽霊になったとかそういう非現実な体験してる?
「ひぃ…っ!!」
薄らハゲの裏返った声が聞こえて目を開ければ、まず飛び散った赤が見えた。
呪2「おま…お前は…特___」
二人目の呪詛師の声が途切れる。
え?何?何が起こってるの?
「なんだお前は…!!」
?「…………これだから猿は嫌いなんだ」
聞き覚えのある声に対して反応する前に、私を拘束していた縄が解けた。
身体の自由が効くようになった私の視界に映ったのは、無表情で薄らハゲを見る夏油君。
夏油君は男に近付く。
夏油「…死ねよ。お前みたいな
「じゅれ……?は?何を言ってるんだ、お前は…!この殺人犯が!!」
夏油「はぁ……最期に言い残す言葉がそんな陳腐なものでいいのか?…心の底から軽蔑するね」
夏油君が使役する呪霊に合図を出す前に、私は彼の背に抱き着いていた。
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chiaki0708(プロフ) - 尊いです夏油くんルートあるの嬉しかったです!! (2022年1月9日 9時) (レス) @page47 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» ありがとうございます!いえいえ、こちらこそ説明が下手で申し訳ないです!! (2021年3月26日 8時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» 理解力なくてすみません(>人<;)全然大丈夫です! (2021年3月26日 7時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» 私TwitterしてるのでTikTokのシェアボタンからシェアさせてほしいという意味なんですが伝わりますかね…?説明下手で申し訳ないです… (2021年3月25日 20時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» こちらこそありがとうございます!私Twitter詳しくなくて、Twitterの方で私も投稿すればいいんでしょうか? (2021年3月25日 19時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月10日 20時