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『ゲットゥゥウウ!!!』
私が逃げて来たのは夏油君がいるであろうさっきの部屋で、その姿が見えた瞬間、私は彼に抱き着いていた。
夏油「うわ…随分デカい子供だな」
そんなことを言いつつも夏油君は私を抱き留めてくれる。いつの間にやら硝子ちゃんはいなくなっていた。
『やっぱりぶりっ子最強だよ!!だってあの五条君が嫌がるどころか笑顔で話してくれたんだよ!?』
夏油「まだそんなことを言っていたのか…ぶりっ子は最強じゃない。断言する。悟が嫌がらなかったのはぶりっ子だからじゃなくてAだからだよ」
『……ぶりっ子は…最強だもん』
夏油「変なところでいじけるなよ。クソ面倒だな」
相変わらずの容赦ない一声。まあそれ故に夏油君なんだけど。
夏油「…一度、悟と付き合ってみたら?」
『死ねって言った?』
夏油「そんなことは全く言ってないね。それに結婚じゃないんだから安心だろ?」
『そういう考え方がダメなんだよ、イカ墨パストゥー』
夏油「もう原型留めてないんだけど。喧嘩売ってる?」
『あんな顔面良し、財産良しの人と付き合えたら幸せになれると思うよ?でも性格だけは良しじゃないからね。まるで吐瀉物。夏油君と同じで』
夏油「やっぱり喧嘩売ってるよね?」
今にも呪霊を出してきそうな彼を宥めながら言葉を続ける。
『私が幸せになったところでドン底に落とし、笑い転げるつもりだよ、五条君は。これ絶対』
夏油「…そういう決めつけは良くないんじゃなかったか?」
『ゔっ…痛いところを突いてきおるな…オヌシ』
夏油「誰だよ。……確かに性格良くないけど、Aがいない間、一番会いたがっていたのは悟だ」
『マジで?』
夏油「マジで」
五条君が?何故に?
夏油「昔の悟ならまだしも、今の悟はAに嫌がらせなんてしないと思うよ。嫌われたくはないだろうし」
『…五条君って本気で私のこと好きなの?』
夏油「それは私に聞くことじゃないと思うが?」
それは確かにそうかと私は口を閉ざす。
夏油「…悟は私と同じように、素の如月Aを好きになったんだよ。ぶりっ子のAも面白いから見てて退屈はしないけどね」
『今日はもう帰りますわ。恋とは何か調べてみるから!』
夏油「そうしてくれ」
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chiaki0708(プロフ) - 尊いです夏油くんルートあるの嬉しかったです!! (2022年1月9日 9時) (レス) @page47 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» ありがとうございます!いえいえ、こちらこそ説明が下手で申し訳ないです!! (2021年3月26日 8時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» 理解力なくてすみません(>人<;)全然大丈夫です! (2021年3月26日 7時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» 私TwitterしてるのでTikTokのシェアボタンからシェアさせてほしいという意味なんですが伝わりますかね…?説明下手で申し訳ないです… (2021年3月25日 20時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» こちらこそありがとうございます!私Twitter詳しくなくて、Twitterの方で私も投稿すればいいんでしょうか? (2021年3月25日 19時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月10日 20時