IFストーリー(バレンタインその2) ページ39
夏油「本当に作ったのか。相変わらず見習いたくなるような執着心だね」
夏油君は私の部屋で試作品のチョコを口に運んでから言う。
『お味はいかが?』
夏油「…正直」
『正直?』
夏油「不味いって言ってやりたいのに言えないのが辛い」
『私夏油君から恨み買うようなことしましたっけ?』
素直に美味しいって言ってくれても良くないですか。
『でもまあこれで五条君に食べて貰えそう!』
夏油「悟の顔面が好きなだけなのによくここまで出来るな。私には理解出来ないよ」
『私は五条君の顔面に恋してるよ』
夏油「それ以上喋るなA。自分の価値を下げることになるから」
そういう流れにしたの君だよ、夏油君。
『取り敢えず五条君を捜しに行こうよ』
夏油「そうだね」
五条君が何処にいるか互いの予想を話しながら廊下に出た私達。
五条「…傑?…が、なんで如月の部屋から出てくんの…?」
逆になんで五条君は此処にいるのかな。
夏油「特に深い理由は…いや、ちょっとね」
五条「はぁ?」
夏油君?五条君を不機嫌にさせるのだけはやめておくれ。
『悟君!これ頑張って作ったから食べて欲しいな♡』
そう言って出来上がったばかりのチョコを渡す。
五条「美味くなかったら即捨てるから」
夏油「安心しなよ、悟。味は私が保証する」
五条「…何?如月、これ傑にも食わせたのかよ」
『え?試作品だけど…不味かったらダメだと思って』
予想していなかった問いにぶりっ子を演じるのも忘れて素で答えてしまう。
五条「俺の為に作ったんなら、他人に食わせんじゃねぇよ。ムカつく」
“ムカつく”そう言われた瞬間。
『んっ…!?』
目の前には整った顔。
何が起こったのか理解する前に五条君は私から離れて、不機嫌そうに舌打ちを零した。
五条「今回はこれで勘弁してやるけど。次回こんな真似したら覚悟しとけよ」
ぼーっとしている私と夏油君の前で五条君はチョコを口に放り込む。
五条「…まぁ…美味いんじゃねーの。貰ってやるから感謝しろ如月」
その日の記憶は曖昧であまり覚えていない。
※これはIFストーリーです。
五条さんが夢主にキスしたのは好きだからではなく、夢主に自身のことをずっと好きでいさせる為です。
普段はウザがってるけど、いざ興味を持たれなくなるとそれはそれで嫌だから。
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chiaki0708(プロフ) - すごくすごーーーく面白いです!!面白すぎます!!早速続編行ってきます! (2022年1月9日 8時) (レス) @page37 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
とうみん(プロフ) - は!?おもしろ!!!何この作品!!?最高ですね。(語彙力低下) (2021年2月23日 10時) (レス) id: 3cb4113b8b (このIDを非表示/違反報告)
エナ - ぴえ…すごい好きです!主様のキャラは全てに魂が宿っているというか、なんかこう凄く好きなんですよね!ひたすらに面白いです!続編楽しみにしてます! (2021年2月13日 16時) (レス) id: bf74a846b3 (このIDを非表示/違反報告)
まりもはまりも(プロフ) - 続編希望です!!! (2021年2月11日 11時) (レス) id: 74a93495a7 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 私と同じ苗字でびっくりです…今日如月2回見ました笑 (2021年2月11日 2時) (レス) id: 85ad8c6978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月4日 22時