ぶりっ子VS最強《呪術廻戦》

IFストーリー(バレンタイン) ページ38

バレンタイン…それは乙女にとって戦いの日である。





『さぁとぉるぅくぅぅん♡Aの愛を受け取ってぇ〜』




五条「無理。断る。帰れ。そんでその手に持ってるチョコを燃えるゴミに出せ」





一刀両断とはまさにこのことである。





夏油「健気だね、Aも」





五条君の隣にいた夏油君はくすくす笑う。




他人事だからって笑うとはなんて酷い前髪野郎なんだ。





夏油「なんとなく毒を吐かれている気がしたから、それ相応の対処をしていいかい？」




『A、傑君のことだぁい好きだからぁ、毒吐いたりなんてしないよ〜？』




夏油「とか言って私がいない所で偶に前髪野郎って言ってるの知ってるからね」




『悟君。チョコ受け取ってぇ』




夏油「話を逸らすなよ。似非ぶりっ子」





話逸さなきゃ夏油君の呪霊に食われる未来しか浮かばないんだもの。




というか私は早く五条君にチョコを受け取って欲しいんですよ。





五条「だからいらねぇっつってんだろ」




『はい♡どーぞ』





話を聞かずにチョコを押し付けるように渡せば、五条君は顔を顰めた後にチョコを放り投げた。





『あぁ〜！Aの愛(市販のチョコ)がぁ！！』





投げられたチョコを拾ったのは困り顔の夏油君。





夏油「悟。市販のチョコに罪はないんだから投げたりするな」




『それAには罪があるって言ってるぅ…？』




五条「お前は生きてるだけで罪だろ」





なんて理不尽。




例えＧでも生きてることが罪なんて言われないよ？




私はＧ以下ですか。泣くよ、五条君。





蓬「悟〜！手作りチョコあげる！」




『何処から現れたゴミムシ』




五条「最低か、お前」





いや五条君には言われたくないっす。





蓬「生チョコ作ってみたんだけど、悟の好みに合うと良いな」





蓬、無視して話を進めるな。




でもって五条君はあっさりそれを受け取るな。





『なぁぁぁんんんんでぇぇぇぇ！！？』





子供のように大泣きしてみれば夏油君はそれが嘘泣きだと知っているので陰で爆笑し、蓬は顔を顰め、五条君に至ってはゴミを見るような目で見てきた。




でもダイヤモンドのメンタルは砕けなくってよ。





『手作りは重いかなって思ってぇ、市販品にしたのにぃ…受け取ってくれないなんてぇ…っ』




五条「だったら桃奈のチョコより美味いの作って来いよ。そしたら貰ってやる」





五条君は蓬のチョコを食べながら言った。

IFストーリー(バレンタインその2)→←あとがき…？と追記

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