31 ページ32
五条side
『あはは、本当にそっくりじゃん。五色君』
今日初めて笑った如月に一瞬だけ目を奪われた。それを悟られたくなくて、なんとか言葉を紡ぐ。
五条「……そっくりって誰にだよ」
『私の好きな人。…というか結婚したい人』
そこは普通付き合いたい人だろ。
五条「そいつはお前のことどう思ってんの?」
『嫌いなんじゃないかなぁ』
…分かってる癖になんで。
五条「なのに好きとかほざいてんのかよ。諦めろよ」
『諦めないよ。だって五条君と結婚することが私の夢だから。五色君みたいに話してくれるならいいんだけど全っ然話してくれないから、まずは会話をするとこまで持ってかないと』
そういえば前も俺と結婚することが夢だとか傑相手に宣言してたっけか。
というか話さないのはお前が俺を避けてる上にウザい話し方しかしねぇからだろ。
『夏油君に協力して貰おうかな…』
また傑かよ。
『夏油君ならきっと…いや、でもな…夏油君私で遊ぶからなぁ……っ!?』
五条「煩いからそれ食っとけ」
そろそろ食べ終わりそうだったクレープを如月の口に突っ込めば、如月は目を丸くしながらも口を動かす。
如月の口から傑の名前を聞くと何故かムカつく。
五条「傑、傑って言ってる癖に本当に好きなのかよ。……大体、嫌いな人間を簡単に好きになれるわけないだろ」
傑はきっと俺の知らない如月を沢山知ってる。
現に俺は如月がさっきみたいな笑顔を浮かべることも、普通に声を上げて笑うことも知らなかった。
俺は如月が嫌いで____
(じゃあAがぶりっ子じゃなければいいのか?)
五条「はぁ…こんなこと考えるとか俺の方が阿呆じゃねぇか。馬鹿馬鹿しい」
『ひゃひ?ごひひふんっへ、へんはひひほはふはへほあふお?』
五条「何言ってんのか全く分かんねーし、食いながら喋んなよ」
高専では何かを食べている時に如月が喋ることなんてなかった。…今考えればあれも意図的だったのか。
『食べさせたの、君じゃん』
五条「お前はそいつのどこが好きなんだよ」
馬鹿か、俺は。そんなこと聞いてどうすんだ。
『顔面と金持ちなところ』
五条「今すぐ殺してやるわ」
やっぱ嫌いだ、こいつ。
1864人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
chiaki0708(プロフ) - すごくすごーーーく面白いです!!面白すぎます!!早速続編行ってきます! (2022年1月9日 8時) (レス) @page37 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
とうみん(プロフ) - は!?おもしろ!!!何この作品!!?最高ですね。(語彙力低下) (2021年2月23日 10時) (レス) id: 3cb4113b8b (このIDを非表示/違反報告)
エナ - ぴえ…すごい好きです!主様のキャラは全てに魂が宿っているというか、なんかこう凄く好きなんですよね!ひたすらに面白いです!続編楽しみにしてます! (2021年2月13日 16時) (レス) id: bf74a846b3 (このIDを非表示/違反報告)
まりもはまりも(プロフ) - 続編希望です!!! (2021年2月11日 11時) (レス) id: 74a93495a7 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 私と同じ苗字でびっくりです…今日如月2回見ました笑 (2021年2月11日 2時) (レス) id: 85ad8c6978 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月4日 22時