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五条side
四日前___
『傑くーん。頼まれてたジュース買って来たよ〜。心から感謝しやがれください?♡』
夏油「ありがとうA。あと日本語おかしいから学び直して来たらどうだい?小学生から」
『態とだけどぉ』
夏油「ははは。態とだとしても馬鹿にしか見えないよ。おっと、つい本音が」
視界に映る傑と如月は俺を気にすることなく会話をしている。
如月が泣いたあの日から俺も桃奈も如月とは話していない。それどころか如月に避けられてすらいた。
俺にとってはストレス源が一つ減ったのだから嬉しいことこの上ないというのに喜べなかったし、寧ろ以前よりストレスが溜まっている気がする。
如月は傑といることが多くなった。
いつ見ても必ず傑が傍にいて、話し掛けようと思ってもタイミングが合わない。
…謝るつもりなんてないのに話し掛けてどうするんだと聞かれれば何も答えられはしないが。
五条「チッ」
夏油「悟、不貞腐れてどうしたんだ?今日は蓬と一緒にいないんだね」
五条「…桃奈といたい気分じゃねーんだよ」
バレないように一瞬だけ視線を如月にやればニコニコと笑っているだけで口を開く様子はない。
五条「お前は楽しそうだな、傑」
夏油「まぁAと一緒にいると退屈はしないよね。馬鹿って見てて面白___Aは見てて面白いから」
『傑くぅん?それ言い直す意味ないからねぇ?』
いつもならウザいくらい俺に話し掛けてきた癖に。
俺も俺で、なんでさっきから如月のことを気にしてるんだよ。他人を泣かせたことくらい今まで何度もあっただろ。
夏油「A」
『ん〜?』
夏油「私はたこ焼きが食べたい」
『Aは傑君のパシリじゃないんだけどぉ』
夏油「たこ焼きを今すぐ買って来い」
『はぁい。喜んでぇ♡………この前髪野郎め…』
教室を出る直前如月が何か言ったが俺には聞こえず、傑はというと笑顔で如月が出て行った方向を見ていた。
なんで作り笑いしてんだという問いを飲み込む。
夏油「悟、四日後の予定を空けておいてくれ」
五条「はぁ?急にも程があんだろ。なんでだよ」
夏油「実はAと出掛けることになっていてね」
五条「それを聞いて俺が行くと思ってんなら、お前は相当馬鹿だぞ傑」
嫌いな相手が来ると分かっていて行く奴なんていないだろ。
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chiaki0708(プロフ) - すごくすごーーーく面白いです!!面白すぎます!!早速続編行ってきます! (2022年1月9日 8時) (レス) @page37 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
とうみん(プロフ) - は!?おもしろ!!!何この作品!!?最高ですね。(語彙力低下) (2021年2月23日 10時) (レス) id: 3cb4113b8b (このIDを非表示/違反報告)
エナ - ぴえ…すごい好きです!主様のキャラは全てに魂が宿っているというか、なんかこう凄く好きなんですよね!ひたすらに面白いです!続編楽しみにしてます! (2021年2月13日 16時) (レス) id: bf74a846b3 (このIDを非表示/違反報告)
まりもはまりも(プロフ) - 続編希望です!!! (2021年2月11日 11時) (レス) id: 74a93495a7 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 私と同じ苗字でびっくりです…今日如月2回見ました笑 (2021年2月11日 2時) (レス) id: 85ad8c6978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月4日 22時