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三人で東京の街中を歩くこと一時間。
私と夏油君は生クリーム増し増しのクレープ食べながら私達の真ん中を堂々と歩く五色君を少し引いた目で見ていた。
甘党なところまで五条君そっくりなの…?
この人やっぱり五条君じゃないの…?
五色「……見ててもやらないから」
『いや…いらないです…それにそのクレープは五色君が買ったものなんだから貰ったりしないよ』
五色「あっそ」
素っ気ないなぁ。
それにさっきからずっとぴりぴりしてるから正直話し掛けにくい。
夏油君はそんなの気にせず話し掛けてるけど。
夏油「ここから私は別行動だ」
『え?』
五色「何?なんか買うもんあんの?」
夏油「まあ少しね」
『だったら私も夏油君に着いていくよ。五色君、私といるより一人の方が気兼ねなくぶらぶらできると思うし、私は夏油君と一緒にいたいから』
こんな不機嫌な人と二人とか無理ですよ、ちょっと。
どんな拷問ですか。
五条君と二人ならまだしも、この人は五条君と瓜二つなだけの別人だし、初対面だから絶対無理なの!!
夏油「いや、Aは昴と___」
五色「お前は俺と来るんだよ、馬鹿」
夏油君の言葉を遮った五色君は、私の襟を掴んで後ろに引っ張る。
その所為で私はバランスを崩し、倒れそうになったけれど、背後に五色君がいたので転倒することは避けられた。
五色「何時間後に何処集合?」
夏油「私は別にこのまま帰ってもいいんだけどね」
五色「巫山戯んな。そんなこと許すわけねぇだろ」
そんなことしたら私も許さないからね、夏油君。
前髪野郎って書いた紙を君の部屋のドアに大量に貼るからね。
夏油「じゃあ三時間後にまたここで」
五色「分かった」
夏油君の後ろ姿を見送る。
大丈夫かなぁ…私。
五色「…お前はいつまで俺に凭れてんだよ」
『あっ!ごめん!凭れ心地が良くてつい…』
五色「俺を椅子と同等に扱うな。馬鹿、阿呆、チビ」
『あはは、本当にそっくりじゃん。五色君』
名前とか見た目とか口悪いところとか甘党なところとか似過ぎている彼に笑ってしまう。
五色「……そっくりって誰にだよ」
『私の好きな人。…というか結婚したい人』
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chiaki0708(プロフ) - すごくすごーーーく面白いです!!面白すぎます!!早速続編行ってきます! (2022年1月9日 8時) (レス) @page37 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
とうみん(プロフ) - は!?おもしろ!!!何この作品!!?最高ですね。(語彙力低下) (2021年2月23日 10時) (レス) id: 3cb4113b8b (このIDを非表示/違反報告)
エナ - ぴえ…すごい好きです!主様のキャラは全てに魂が宿っているというか、なんかこう凄く好きなんですよね!ひたすらに面白いです!続編楽しみにしてます! (2021年2月13日 16時) (レス) id: bf74a846b3 (このIDを非表示/違反報告)
まりもはまりも(プロフ) - 続編希望です!!! (2021年2月11日 11時) (レス) id: 74a93495a7 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 私と同じ苗字でびっくりです…今日如月2回見ました笑 (2021年2月11日 2時) (レス) id: 85ad8c6978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月4日 22時