一 ページ2
『…………はぁ…』
同じ内容の夢を見始めて間も無く一ヶ月が経とうとしている。
夢だから痛みは勿論ないが、自分の死ぬ姿を見るというのは気持ちのいいものではない。
私はいつも第三者の視点で夢を見ているから、自分が最期にどういう顔をして生き絶えるのかも知っている。
夢の中の私が死んだ後、私を殺した犯人がどうなるのかも。
『私を殺した相手も死ぬんだから本当後味最悪な夢だよな…』
それも自尽だ。
そろそろ病院に行った方がいいかもしれないなと考えつつベッドから抜け出し、身嗜みを整える。
そういえば夢の中の私は江戸時代の人達が着ていそうな服を着てたなと制服に着替えながら思う。
『実は私の前世だったりして』
そんな言葉を口に出すが、可笑しくて吹き出す。そんな非現実的なこと有り得るわけがない。
季節の変わり目だし、ストレスも溜まっているだろうからきっと疲れているサインなのだろう。
今度クラスメイトであり友達でもある硝子とショッピングにでも行こうと決め、自室から出る…筈だった。
『巨人、そこにいたら出られないんだけど。何用か』
？「は？お前小さいんだから出られるだろ、小人」
私の部屋の前で待ち構えていたのは巨人こと五条悟。イケメンなクズと名高い(？)クラスメイトである。
『もう一度聞こう、何用か。あと私は標準サイズだ。君がデカすぎるだけ』
五条「今日の授業はなしだとよ。ってことでちょっと付き合え小人」
『私に拒否権は』
五条「あったとしても拒否させねぇから大丈夫」
『………』
この瞬間何を言っても無駄だなと悟った。
あと標準サイズだって言ってるし、何が大丈夫なんだよ、全然だいじょばないだろと心の中で批判しておいた。
『で？私は何に付き合えば？』
五条「着いてくるだけでいい」
着いていくだけなら私じゃなくてもいいでしょという言葉の代わりに、他のクラスメイトの名前を出す。
『夏油君誘いなよ』
五条「断られた」
『硝子は？』
五条「………」
『君って実は友達いないの？』
五条「泣かせてやろうか？」
『それは遠慮する』
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?(プロフ) - 今までで1番好きなお話に出会えて本当に幸せですㅠㅠ感情移入し過ぎて自分までもが懐かしい気分になってしまい不思議な感覚でした笑主様の文章力ありすぎて考察もしやすかったです、がち尊敬です！素敵なお話ありがとうございました🥹💗💗 (3月17日 7時) (
レス) id: 0539db3d38 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - えねごりらさん» ありがとうございます…！次回作も楽しみにしていただければ…！！(o^^o) (2022年1月26日 17時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
えねごりら - 完結おめでとうございます！！！名作すぎるので何度も読み返します笑次回作も楽しみです！！ (2022年1月26日 15時) (レス) @page42 id: 71d3d1284f (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - えねごりらさん» えねごりらさんコメントありがとうございました…おかげさまで変な終わり方にはなりましたが完結できました…！本当励みになっていたので心からの感謝を申し上げますッ！！ (2022年1月26日 1時) (レス) @page42 id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
えねごりら - すれ違ってる…切ないが溢れ出てます!!ヽ(ﾟдﾟヽ)(ﾉﾟдﾟ)ﾉ!!更新お疲れ様です(о´∀`о) (2022年1月25日 21時) (レス) @page35 id: 71d3d1284f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹葉
| 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時：2022年1月17日 20時
