変人なハンターはゲームの時は狂気なのに、オフの時はオカマって何ですか？ (ページ7)

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第5話ページ7

「よく頑張ったわね美智子」

「でも……」

「ええ、分かってる。まずはみんなのところに戻りましょう？……おいで」

ノエルの優しい声に美智子は勢いよく抱きつき、
溢れそうになる悔しさと情けが入り混じって

美智子は、出そうになる声を必死に潰してノエルの胸板に顔を押し付けた。

ノエルは優しい眼差しで美智子の頭を撫でて落ち着くまで、撫でてくれた。

「……」

「落ち着いたわね…あら……ふふ、寝ちゃったか」

「……スゥ……」

持ち歩いていたものを腰にかけ、美智子を起こさないよう姫抱きにして、
「赤の教会」を背にしてハンターの館に向かう。

その足取りは優雅に、そして落ち着いた雰囲気で、

・

・

サバイバーsaid［占い師］

「……」

「クラークさん」

「！ダイアー先生」

「あのハンターのことで疑問に思っているでしょう？」

「よく気づきましたね……」

梟を撫でるその仕草は、いつもよりもぼーっとして意識がないような状態だった。

1回目のダウンで、彼が言った言葉は、

・

大切な人がいるんだ。
力を貸して欲しい………

・

透き通った声で話す彼の言葉は
どこか懐かしいようで、凛々しい声だった。

「(………僕もいるんだよ……婚約者が……)」

優しい眼差しで梟を撫で続ける男は、
小さく笑っていた。