隣の子 俺の彼女 ページ44
You side
日曜日。
特に何もない日。
今日は誰も来ないしさ。
コンコン
「？はーい」
ガラガラ
「A！来たで〜」
「え？！光太郎くん！？！」
「へいへいへーい！！体調はどうだ？？」
「なんで？！どうして！？」
「そりゃ！大事な従兄弟のために来てやったぜ！」
そう言ってドーン！っとドヤ顔でこっちを見ている。
何も変わってない光太郎くんに安心する。
「話はお母さんから聞いたぞ。」
「そうなんだ。。」
「元気だせ！！まあ、そう言っても難しいよなぁ〜」
「うん。明日結果が分かるの。」
「そうか。でも心配なんていらねぇよ！！」
「え？」
「だってお前今彼氏いるんだろ？？しかも高校生ナンバーワンセッターの片割れ！！」
「なんで知ってるん！？」
「そりゃまぁあれだ！」
「俺の勘ってやつだな？！」
いやいや、ちょっと無理があるでしょ
と心の中でツッコミながら、
「だからなぁ！もしもALSだったて周りを見てみろよ！俺だってお母さんだって彼氏だっているぞ！1人じゃねえ！！」
そう言われてハッとする。
そうだ、1人で背負わなくていいんだ。
治くんにも言われたのを思い出す。
「だから、お前はもっと甘えていいんだ！」
「うん！そうやね！光太郎くんありがとう！」
前に光太郎くんが言ってたことがある。
「ムリではなく、ムズカシイである！」
と。
その時はよく分からなかったけど今はわかる。
治療法が無いのはムリだからじゃなくてムズカシイからなんだ。
だからまだ希望を捨てちゃいけないんだ。
前見て歩いていくんだってそう思えた。
光太郎くんありがとう。
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作者名：ゆちゃん | 作成日時：2021年3月3日 1時
