観用少女【TH】 (ページ15)

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金持ちの享楽ページ15

JKside

「テヒョンア、本気でAを連れてくつもりか？
　分かってるとは思うが今から仕事に行くんだぞ？」

「もちろん本気ですよ！仕事はちゃんとやるし、Aにも大人しくしてるよう言ってあります！」

朝というには遅めな昼に近い時間、マネージャーが迎えに来るまでの準備中。ナムジュニヒョンとテヒョンイヒョンの口論(ほぼ説得)が始まった。

皆だいたい準備を終わらせて続々とリビングに集まり始めた時、いつも手ぶらに等しいテヒョンイヒョンがトランクケースを持ってきた。Aが来たとき入ってたものだ。

「ナムジュニヒョンはAが可哀そうじゃないんですか！？誰もいなくなる上に帰りが遅くなるかもしれないんですよ？

それに、お昼と夜のミルクをどうしろっていうんですか！それでAが弱ったらナムジュニヒョン責任取れないでしょう！？」

暴論である。ミルクくらい自分で飲めるだろ。しかし何故かナムジュニヒョンは押され気味だ。

ぶっちゃけ俺はテヒョンイヒョン派。
昨日の夜、洗い物が終わってから見た2人の楽し気な笑顔を思うとこのまま押し負けてほしい。

「私ちゃんと大人しくするって約束するわ。トランクから出ずにじっとしてるから。
　昨日から楽しみにしてたのよ...。ダメかしら...？」

ずっと黙ってテヒョンイヒョンの服を握ってたAが声を出した。

小さいAが俺たちを見ると必然的に上目遣いになる。圧倒的な可愛さ。
不安げな表情で見上げられて１番早くダウンしたのはジニヒョンだった。

「あー...ナムジュナ、大人しくするって言ってるんだしいいんじゃないかな？

　控室とかなら撮影が始まったら人来ないだろうから迷惑にならないし、
　来て３日目で１人は心細いだろうから連れってってあげよう？」

そうだそうだ！俺が宿舎内で唯一年上ぶれるAのお願いだぞ！
連れてくだけなんだから！

「はぁ、わかりました。
ただしテヒョンアはしっかりAの世話をしろよ。Aも鞄から出てもいいけどスタッフの方に迷惑をかけないこと。いいな？」

「はーい！やったねA、これで一緒に行けるよー！」

そろそろマネージャー来るからトランク入ってねー、というテヒョンイヒョン。大変嬉しそうである。

しかしヒョン達には言わないが、俺とジミニヒョンは知っている。絶対に多少の迷惑をかけることを。