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悪い怪異ではないと必死に説得を試みる寧々だったが、それは光も同じだった。
自分を助けてくれた。悪い怪異でもないと言い続ける寧々に、光は寧々の肩を掴みながら、焦りの混じる表情で言った。
｢あいつはタダの怪異なんかじゃない…。｣
花子もとい、"トイレの花子さん"は、光の祖母がやっとの思いで封印するほどのかなり凶悪な悪霊で、
花子の武器である包丁は、生前にそれを凶器として使い、ある者の命を奪ったのだ____と。
その信じられない事実に、寧々は目を白黒させながら冷や汗を流した。
始終、雪は言っちゃダメだと、涙をうっすら浮かべながら止めようとしたが、光は寧々を説得させる事にしか意識が行っていなかった。
｢みなもとぉ〜……!!｣
と、雪がいよいよ泣き出しそうになったその時。
｢ちぇ、バラされちった。｣
寧々の後ろから顔を覗かせ、包丁は光の首元へと向けられていた。
いきなりの事に二人はかなり驚いた様子で一歩下がった。
｢あーあー、もうしばらくはヒミツにしとこうと思ってたんだけどなァ…。｣
と、雪の頭をポンっと優しく撫でながら白杖代を呼ぶ。
先程の話に、花子は肯定の言葉を口にした。
だがそれはカミサマの言葉によると、七不思議であるこの役目、それを全う出来れば罪は消えるのだと……。
一つの白杖代により、明らかにパワーアップした花子は、バサリとマントをはためかせ、光へと包丁を向けた。
｢だから祓われるワケにはいかない。悪いね。｣
｢ワケのわかんねぇこと言いやがって…。｣
と、明らかにバトル開始の雰囲気だった。
寧々は傍観側だが、花子と光の戦いよりも、静かに涙を流す雪が気になった。
｢雪ちゃん……大丈夫?｣
｢ﾋｯｸ……ｸﾞｽｯ…やしろぉ〜。｣
寧々が声を掛けたことにより、さらに涙が溢れてしまった。
｢え!雪ちゃん!?｣
寧々に抱きつきながらぐすんぐすんと泣き続ける雪。
自分の胸の中で泣く彼女に、どう声を掛けてやればいいのか悩んだ。
｢……。｣
少し考えても答えはでず、悩んだ末、名前を呼ぶことにした。
｢…雪ちゃん。｣
｢……?｣
大丈夫だと笑顔を見せる寧々に、雪は着物の袖で涙を拭うと、傍観し始めた。
そんな雪にふと、横で小さく笑いが零れるのだった。
。
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紅藍泉。(プロフ) - 迷い猫さん» 絵？………絵？？()マジすか？？結構前のイラストっすよ？？褒めていただきありがとうございます！！！！ (2021年9月26日 2時) (
レス) id: 72d8e8ff48 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 絵が尊い……！←何それ (2021年9月25日 17時) (レス) @page1 id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
紅藍泉。(プロフ) - ミリアさん» ミリアさんすみません、以前友達と合作したことがあるのですが全然続かないということがあり、更新も遅れそうだなと。自分には向いていない気がして多分恐らくは出来ません。申し訳ございませんが他のとても上手い作者様方とやられた方が凄く良いですよ!僕なんかよりも! (2020年6月27日 1時) (レス) id: 652fbe376d (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 紅藍泉。さん» あの、良かったら一緒に合作しませんか？ (2020年6月26日 23時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - そうなんですか！でも生前の名前可愛いですよ！ (2020年6月22日 6時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)
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