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それはある日の昼下がりの出来事だった__。
「おれ達の個人情報聞き出して何に使うのさ?やらしー」
「そーだそーだー」
「やややらしくないもん、相性占いだもん!」
「あのー、なんでおれを挟むんすか…?」
グイグイっと両サイドから押されていく光__。
何故こうなったのか……。
きっかけは寧々が言い始めた事からだ、突然質問責めを二人に繰り返し、二人揃って光を盾に使った……からこうなったのである。
「だってネネがしつこいから」
「だって花子くん達が教えてくれないから」
花子の肩から顔だけを出した雪が、じとっと見詰めて答える。
それに負けじと寧々もむーっと念を送る。教えろ、と。
「本名と血液型と家族構成と死亡日を教えてって言ってるだけなのに!けち!」
「なんで相性占いに死亡日が必要なの?」
「絶対必要ないコウモク」
まあまあ、と真ん中に座る光が宥めるも、それで落ち着くわけもない。
すると、花子が占いなら好きな人とやりなよ、と言い出した。
寧々の好きな人……といえば"源先輩"だろう。
「みっ源先輩は好きっていうか憧れなのよ!」
「アコガレ?」
「そう!!タレントやアイドルと同じ、手は届かなくても見てるだけで幸せなの」
その後も色々言うが、聞いた雪はもう既に聞いてすらいなかった。
いつの間にか頭の上に乗っていたもっけを抱き抱えていた。
気づけば寧々は柵へと寄りかかって周りに花を咲かせていた…。
「源先輩…、なんて素敵な殿方…」
「それはどうも…」
背後から声が聞こえ、振り返れば本人。
その事に酷く驚いて思わず壁へと頭をぶつけていた。
「ネネ痛そー」
「雪ちゃん……なんでそんな他人事みたいな…」
「だって他人事だもん」
「そっ…それはそうだけど!?」
あまり心配してくれなくなったのか、とほんの少しショックも受けていた。
………満身創痍?
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紅藍泉。(プロフ) - 迷い猫さん» 絵?………絵??()マジすか??結構前のイラストっすよ??褒めていただきありがとうございます!!!! (2021年9月26日 2時) (レス) id: 72d8e8ff48 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 絵が尊い……!←何それ (2021年9月25日 17時) (レス) @page1 id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
紅藍泉。(プロフ) - ミリアさん» ミリアさんすみません、以前友達と合作したことがあるのですが全然続かないということがあり、更新も遅れそうだなと。自分には向いていない気がして多分恐らくは出来ません。申し訳ございませんが他のとても上手い作者様方とやられた方が凄く良いですよ!僕なんかよりも! (2020年6月27日 1時) (レス) id: 652fbe376d (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 紅藍泉。さん» あの、良かったら一緒に合作しませんか? (2020年6月26日 23時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - そうなんですか!でも生前の名前可愛いですよ! (2020年6月22日 6時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)
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