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剥がせと言うも聞きはしない。
耳まで塞いでいて、聞く気などない様子。
それより……と、光の手を掴み、掌を見た。
その手は感電して、痛々しい傷痕になっていた。
花子がぐりぐりと指で押すと、ズキズキと痛みが走る。
「身の丈に合わない力がもたらすのは破滅だけだよ少年。」
ぱっと元の姿に戻ると、にこにこ笑いながら忠告をしたのだが、変な強がりを見せるかのように声を荒らげた。
「よっ…余計なお世話だ!おれはみんなを守るためなら命なんか惜しくねぇーんだよ!」
「おお!熱血〜ゥ。」
からかったかのように言うが、手を隠すように言った。
「大丈夫。焦らなくても君はいずれ優秀な祓い手になる。それこそおれなんかカンタンに祓えるくらいにね。」
期待している。
そう言う花子の左の掌は、焦げた棒のような後が残っていた。
「期待?おれはテメーを祓うってんだぞ、なのに…。」
「…まぁ。」
期待という言葉に疑問を持ったが、突然遮られたかと思うと、思いきり拳を構えた花子が目の前に居た。
「今は弱っちいけどね!」
力を思いきり込めてストレートをカマした。
入った時はいい音がしたが、それと同時に光は倒れてしまった。
WINNERは花子!!
。
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紅藍泉。(プロフ) - 迷い猫さん» 絵?………絵??()マジすか??結構前のイラストっすよ??褒めていただきありがとうございます!!!! (2021年9月26日 2時) (レス) id: 72d8e8ff48 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 絵が尊い……!←何それ (2021年9月25日 17時) (レス) @page1 id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
紅藍泉。(プロフ) - ミリアさん» ミリアさんすみません、以前友達と合作したことがあるのですが全然続かないということがあり、更新も遅れそうだなと。自分には向いていない気がして多分恐らくは出来ません。申し訳ございませんが他のとても上手い作者様方とやられた方が凄く良いですよ!僕なんかよりも! (2020年6月27日 1時) (レス) id: 652fbe376d (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 紅藍泉。さん» あの、良かったら一緒に合作しませんか? (2020年6月26日 23時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - そうなんですか!でも生前の名前可愛いですよ! (2020年6月22日 6時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)
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