優しい巫女さん【東方Project】 (ページ8)

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｢すみませんが、今は霊夢いませんよ。｣

｢え〜！？わざわざ遠い辺境の神社に来てやったのに！！｣

魔理沙さんの後ろからひょっこりと顔を出す、水色髪と涼しそうな服や瞳が目立つ女の子は、がっくりと肩を落とした。

霊夢の知り合い……かな。

｢ほら、だからいったのだー。素直にみすちーのお店に行けばよかったのだー。｣

｢ぐぬぬぬぬ。｣

金髪に黒の服、そして赤のリボンの女の子に言われ、言い負かされたように悔しがる。

隣の女の子からも帰ろうと言われ、しぶしぶ帰ろうとしていた。

｢………よかったらお茶飲んでいきません？霊夢も少し前に出たのでそろそろ帰ってくる頃ですし。｣

引き停めれば、嬉しそうに顔を明るくさせて上がる。

すみませんと言ったのは、髪と服も緑の女の子。

どうやら礼儀正しいのはこの子だけなようだ。

｢ヒマだから神社で遊んでもらおうって事になって来ただけなんです。｣

迷惑でしたらすみませんと謝られるが、特に迷惑とは思っていない。

霊夢はどうか知らないが、追い出すほど冷たい人間とも思っていないのは事実。

｢全然迷惑じゃないです。家主ではないですが、ゆっくりしてって下さい。｣

新しい湯呑みを持ってこなければ、と立ち上がると同時に、お礼の言葉を投げかけられる。

一人は丁寧に。

一人は子供のように。

一人は温めでと注文を。

………温め？

。