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Thought 17. ページ17
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「姫様を泣かしやがった〜〜〜〜！！！極悪海賊め〜〜〜〜〜！！！」
「ダメだぞサンジ〜〜！！絶対にふりかえるな！！」
これらの言葉を飲み込んで、彼は完全に状況を理解してしまった。
「姫、姫っておい⋯まさか⋯────振り返ったら俺の後ろに、“人魚姫”が居るんじゃねェだろうなァ〜〜〜〜〜！！！」
「いるよ！！そうだよ、だから振り返らないでくれサンジ。普通の人魚で死にかけたお前が⋯⋯“人魚姫”なんて見たらもう、一巻の終わりだよォ！！！」
入江での出血で大変危険な状態にある彼は、もうこれ以上血を流す訳にはいかないのだ。
「チョッパーおれは⋯夢を叶えて⋯“死”を選ぶ！！！！」
「やめろサンジィ〜〜〜〜〜〜〜〜！！！」
振り返った先で彼が見たのは⋯─────ルフィに怒られ涙する美女を、何度見ても見慣れようのない美女が慰めている姿だった。
『ルフィ、そんなに怒らないで⋯此処まで保っただけでも十分過ぎるくらいよ』
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作者名：澪 | 作成日時：2019年8月16日 18時
