★ Episode159 頭が痛い ページ13
･･････あぁ、膝が痛くなってきた。
腕ごと背中で結ばれ、正座のまま私は監視されている。
痺れても来た。畜生。
｢ボス、これで本当にあのXANXUSは来るのですか･･･?｣
｢あ?来るに決まってるでしょ。一応“婚約者”が捕まっているのよ?行動しないわけないじゃない｣
女の容姿を観察する。
･･･私より上の美人か。
私は自分の容姿なんざに興味はないが鏡で見た私の顔より整っている。
金髪に緑眼。化粧のせいで美しく見えるっていう線も捨てきれないが元もそれなりに良いのだろう。
｢･･････あの、目的は何?｣
｢なに?｣
｢だから、目的は何かって聞いてんの｣
ギョロリと睨まれる。
でも私は動じない。
そんな凄み、全然怖くない。
｢捕虜の癖に生意気言わないでくれない?｣
｢生意気?ハッ、私はただ聞いただけ。
もし言い方が気に食わないなら訂正してあげる。
大変恐縮でございますが捕虜の身分である私めにどうか貴方様の目的をお教えしてください｣
少し嘲て私は言った。
目の前の女はムカつきにむかついた顔をして、盛大に舌打ちをして、ぞんざいに言い始めた。
｢チッ！！あんたを餌にしてXANXUSを誘き出すのよ!!
そしてそのまま人質にしてXANXUSに私の傘下に入ることを認めさせるの!!｣
･････････あぁ。どうしよう。
ここまでのバカは久しぶりに見た。あぁ、頭が痛い。
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作者名：にゃんダル三世＆凛 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月10日 20時
