キスして…お兄ちゃん。 (ページ9)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:1,995 hit

09 宏光side ページ9

Aから話してくれればいいって言ったものの、話してくれるかな。

Aのお兄ちゃんとして頼ってもらえるのかな。

『ひろくんお風呂次いいよ』

何だか少し暗いな。
まぁでもすっきりしたなら大丈夫かな、

湯船につかりながら考える

自分はAのこと何も知らないんだって

Aがいま自分を必要としてくれてるのかさえも分からなくなる。

自分がここにいるのは
Aを見た瞬間に守りたいって思ったからじゃないのかって…

守れてやれてない自分が、頼られない自分が情けない。

お風呂から上がると自分のベットにちょこんと座るA

やっぱ小っちゃくて可愛いな…//

Aはどうして今日先輩に絡まれたのか、自分がどういう気持ちで過ごしていたのか話してくれた。

正直驚いた。
いっつもあんなに楽しそうに笑うAがこんな事を思ってたなんて…

泣いてる姿を見てたら抱きしめて何もかもから守ってあげたくなった。

そのまま自分の気持ちを続ける
俺は誰よりAを幸せにしてあげたい。
その笑顔を見るだけで自分も幸せになれる。

だからA……
ずっと側にいたいよ。家族として。お兄ちゃんとして。

『ひろｸ.....ﾝ。』

宏「ふふっ可愛っ。

ずっと守ってやるからな…」

すーすー寝息を立てて寝てるAを見たら自分も眠くなってAを抱きしめながら眠りについた

『ひ、ひろくんっ？！』

宏「ん…。おはよA」

本当は先に起きてたのは内緒。
昨日のこと恥ずかしそうに謝ってる

俺は物凄く嬉しかった
Aのお兄ちゃんに近づけたと思ったから

『──私はちゃんと妹になろうって思ったの』

少し意地悪しようと思っただけなのに
照れながらお兄ちゃんなんて呼ぶAが可愛かった

俺はこれからも守るよ＿＿＿＿＿＿妹を。