４２★星に願いを ページ13
「…さ、今日はもう寝よ？」
真夜中ってわけじゃないけど、
Aさんはいつもだったらとっくに寝てる時間だし。
それに今のAさんには疲れが大敵で、
ほんのささいなことで容態が急変するかもしれない。
だから寝不足は厳禁。
「あ、カーテン空いてた。閉めるねー」
部屋の電気消してベッドにもぐりこんでから気がついた。
「ごめんなさい」
「ううん全然」
窓に近づくとさすがに空気がひんやりしてる。
両手にカーテンを持って何気なく暗い空を見上げたら、
「あ…」
ポンポンポンって星が並んで輝いてんのが見えた。
さっきベッドの上に置いて眺めてた帽子と靴下の刺繍みたいだなって、
そう思ったら胸の奥がほっこりあったかくなった。
(守ってね…)
命の保証はできないって言われて、
それでも諦めきれなくって。
本当に綱渡りしてるような気持ちでこの数ヶ月過ごしてきた。
(…あともう少しだけ)
あともう少しの間だけ、
どうか３人を守ってください。
「まぁくん？」
「あ、うん。今行くー」
俺の心の隅っこには、
今でもあの冷たい覚悟がある。
けどあと少しで本当に赤ちゃんに会えるかもしれないって、
そう思ったら膨らんでく期待と幸せを抑えきれないのも本当で、
「ねぇAさん」
「はい？」
「名前とか。決めようよそろそろ」
「ふふ、はい」
ただひたすら毎日、
Aさんと赤ちゃん達が無事でありますようにって願う日々だった。
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薫子(プロフ) - さやさん» いつも愛のあるコメントありがとうございます(^^) 今回も無事完結できてホッ。気づけばこんなに長く続いてて私自身もびっくりだけど、これも読んで下さる方々のおかげ！これからもよろしくお願い致します(o^^o) (2017年12月29日 16時) (
レス) id: aa5d845008 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 薫子様、お疲れ様でした！素敵なお話をいつもありがとうございます。色んな感情にさせて頂き沢山の種類の涙を流せました！涙活ﾊﾞﾝｻﾞｰｲ！長年に渡りの超大作本当にお疲れ様ですm(__)m (2017年12月29日 12時) (レス) id: d0bf1f7a31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫子
| 作成日時：2017年12月23日 10時
