☆∴.･*.･いのちのうた∴.･*.･:☆Masaki Aiba・2017年ハピバ企画 (ページ6)

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６★意外な反応ページ6

「…はい、もしもし」

ベッドに寝転んだままケツポッケを探って、
相手が誰かも確認せずに電話に出た。

「あー…ごめん、さっきはありがとね。
うん、うん…とりあえず２、３日は入院って感じかな…うん」

電話をかけてきたのはマネさんだった。
連絡すんのすっかり忘れてたな…
悪いことしちゃった。

「え？あ、ううん。
病気…とかじゃない、んだけど…」

けど？って不思議そうなマネさんの声。
そりゃそうだよね、
じゃあなんで入院すんだって話だよね。

「…とりあえず、明日は検査とかあって…うん。
そう、俺そっち付き添うから…うん、多分ね。
１日病院にいる感じだと思う…
うん、連絡はつくようにしとくから大丈夫」

詳しいことは次会ったら話すからって、
マネさんを何とか説得して電話を切った。
ベッドにスマホを放り投げて、
ノロノロ上げた腕で顔を覆う。

(次会ったら…)

プライベートなことだけど、それで済ましていい話じゃない。
マネさんに話さないわけにはいかない…事務所にだって。
けどまだ決まってない。
これからどうするかってことは、
俺はともかくAさんが…

『嫌です』

病室でAさんの目が覚めた後、
宮本先生から聞いた通りのことを俺が話してる間、
Aさんは一言も喋らず黙ってて、
俺が話し終えた途端きっぱりそう言った。

『え…けど、でもAさん、』

『絶対に嫌です』

Aさんのあんな顔見たのは初めてだった。
無表情な…なのに目だけはすごく鋭く光ってて、

『まぁくんはそれでいいんですか』

『…いいわけないじゃん。俺だって、』

『だったらどうしてそんなこと言えるんですか』

『どうしてって…だから言ったじゃん、
このままじゃAさんの体が、』

『構いませんそんなの』

『はぁ？ねぇ、なに言ってんの？！』

思わず怒鳴っちゃってから、
ここ病院だったって思って口をつぐんだ。