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「よくブランコ乗ってたよね〜」
「ほんとだ、待ち合わせしてね?」
「そうそう、もう高校の時には行かなくなっちゃったから久しぶりだ」
「こうやって会えるなんて思ってなかったから嬉しいなあ」
「俺も!」
真夜中の公園って何だかエモいよね〜〜ってブランコを降りたさっくんを目で追った
・
ここで 帰りたくない と言ったらさっくんはどう思うだろうか
彼女でもなんでもないのにって思うのだろうか
重い女だと思うのだろうか
時間が止まればいいのに、と思った
「帰り遅いから送る…ね?」
「………………うん」
帰りたくない って言いたかったけど、残念ながら明日もさっくんも私は仕事だ
「明日の仕事も嫌だよね〜〜」
「ほんとだね」
「Aに会えたから頑張らなきゃ!って思えてる」
「ふふっ、本気?それ?(笑)」
「ほんとだってば!!」
好きな人の助手席に座って、たわいも無い話をする幸せな時間に終わりが来てしまうのを見ないように話を続けた
・
「今日は一日ありがとう、送ってくれてありがとう」
「こちらこそ!楽しかった」
車から出たら、さっくんも出てきて
「今日の…服、似合ってた、可愛かった」
さっくんは、少し俯きながら言うから私も照れてしまって
「ありがとう…」
そう言ったらすぐ車に戻って帰ってしまった
・
さっくんのことを考えて選んだ服を褒めてもらえて、女の子がみんな欲しいであろう「可愛い」という言葉も言ってもらえて、好きな人の助手席に乗れた私以上に幸せな人がいるのだろうかと思えるぐらい今は幸せだ
買ってもらった腕時計も眺めてたら思ってる以上に時間が経っていて明日の準備をして寝床に入った
「今日はありがとう!無理してない?大丈夫?
明日もお仕事がんばろう!おやすみ!」
携帯にはそう入っていて画面を開けば、あまり知らないアニメのスタンプがファイト!と言っていて可愛いなって思った
「こちらこそありがとう、全然大丈夫だよ!
お互い大変だけど頑張ろうね、おやすみ」
写真も何枚か撮ったからそれも送った途端に眠気が一気に来ていつの間にか夢の中に行っていた
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有念 大李(プロフ) - Yumeさん» コメントありがとうございます!そんなこと言って貰えて嬉しいです!!これからもよろしくお願いします! (2020年4月30日 23時) (レス) id: 35846aa4f3 (このIDを非表示/違反報告)
Yume(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます!佐久間君が好きなので、これからの展開とても気になるます!!お体に気をつけて頑張ってください(^^) (2020年4月30日 14時) (レス) id: 1b653ae799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有念 大李 | 作成日時:2020年4月26日 0時