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※夢主ちゃんの口調が悪くなります。
苦手な方は飛ばしてください。
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男「お前!ふざけんなよ!さっきからなんなんだよ!結衣ちゃんとの時間を邪魔してきたり蹴ってきたりって!」
『…てめぇいい加減にしろや』
私は怒らずにはいられなかった。
男「な、なんだよ!」
『てめぇが勘違いしてるだけだアホ!』
『てめぇみてぇなクズ野郎に結衣ちゃんが好きになるわけねぇだろうが!』
『お前みたいな奴のせいで社会で大事な人材を無くすとこだったんだよ!!』
神谷「菅原…」
『これでトラウマになって外に出れなくなったりしたらどうすんだよ…』
『お前は責任取れんのかよ!!!』
男「…」
『聞いてるべや!!!』
男「すっすみません!!!」
『うちじゃなくて結衣ちゃんに謝れよ』
男「…はい」
『立派な大人がその時の自分の欲のために動いたことが、他人の人生を奪うんだよ…』
『お前の自分勝手な行動がな!』
私は泣いていた。
男「すみませんでした泣」
男はその場で泣き崩れた。
『…ストーカー及び暴行罪で逮捕する。』
異変を感じた水城さんは公園に来るなり、署まで男を連れていった。
私たちも署へ戻る。
水城さんが話を聞いてる間、
神谷さんはずっと私のそばにいてくれた。
神谷「無茶すんなって言っただろ…」
『…ごめんなさい』
神谷「謝らなくていい。俺こそなにも出来なくてごめん」
『そんな!神谷さんは悪くないです。私が勝手に行動したんですから』
神谷「あんま無理すんなよ。無事で良かった。」
神谷さんはそう言って抱き締めてきた。
『神谷さん…私…』
私は泣いてしまった。
『私も…結衣ちゃんの怖さがわかるんです…グスッ』
実を言うと、私は中学生の頃一時期不登校だった。
結衣ちゃんとは種類が違うが、
外に出るのが怖くて、学校に行くのが怖くてとても辛かった。
そう伝えると神谷さんは何も言わずに頷いてくれた。
『結衣ちゃんを守りたくて…私みたいになって欲しくなくて…』
神谷「1人で解決しようとするなよ…」
『ごめっ…さいっ…グスッ』
神谷「あぁもうこれ以上泣くな。俺が泣かせたみたいだろ」
そう言いながらも神谷さんはずっと慰めてくれた。
抱き締めてくれた時少し嬉しかったっていうのは秘密。
取調室から出てきた水城さんに茶化されたのは言うまでもない。
end
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