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#17 ページ15

横「A、大丈夫?」
あ「え?」
横「太輔の電話、あいつだろ?」
あ「うん・・・」
横「平然を装ってるつもりかもしれないけど
  すごい顔してるぞ」
あ「え、うそっ」
横「部屋でゆっくりしてきたら?」
あ「うん、ありがとう。」


横「俺にしとけばいいのに・・」


横尾くんの言葉はいまの私の耳には届かなかった。



部屋に来たのはいいけれど
特にすることもなくて何かをする気もなくて
ソファに座ってボーっとしていた。

(コンコン

横「あけてー」
あ「あ、うん」



横「ハーブティ持ってきた、リラックス効果あるから。」
あ「ありがとう」
横「あと、これっ」
あ「あ、それ私の好きなプリン!」

横「特別にな。」

ニッと笑う口元には横尾くんの
チャームポイントの八重歯が覗いてて

横「あ、これ、ふたりだけの秘密な」

なんて、にやりと笑うから
私もつられて笑ってしまった

横「やっと、笑ってくれた」
あ「え?」
横「A、全然笑わなかったから」
あ「え?そうかな?」
横「うん、辛いときこそ笑顔だ!」
あ「それ、ニカちゃんのやつ」
横「あ?バレた?」

横尾くんはふたりきりでこんなに話したのは
初めてかもしれない。

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作者名:ちょろすけ | 作成日時:2014年2月6日 18時

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