検索窓
今日:4 hit、昨日:22 hit、合計:3,327 hit

後輩。2 ページ4

それから部活のルールやマネージャーの仕事を一通り、雪絵から教えてもらった。

赤葦くんが2年ながら副主将ということも知った。

でも私、何処かで前に赤葦くんを見たことあるような気がする。

首を捻りながらしばらく考え込むも、答えは一向に出ることはなかった。


ーーーーーー



「はやく着きすぎたな」



はじめての朝練参加。

7:00開始の朝練だが、初っ端から遅刻は非常識だと、
いつもより何本か速い電車に乗って学校へ登校した。

外から体育館を覗くも、当然誰もいる気配はなく。

体育館の入り口に近づき、中を覗くが、人気はない。

何気なく、戸を引いてみると少し入り口が開くことに気付いた。



「あれ、開いてる?」



ゆっくりと体育館に入ると、赤葦くんの姿が目に映った。



「あ、おはようございます。Aさん。」



「おはよう。赤葦くん、部活来るのはやいね。」



「赤葦でいいですよ。」



私の目は見ずに、静かにそう言い放った。


「わかった……。」



なんかこの感覚は久しぶりだ。

男子と2人きりになる感じ。

男子に免疫がない私は居心地が悪いのを避けるために、ドリンクの準備を始めた。

なのに、さっきから赤葦が何か書いている姿が見えて、それが気になって。


「赤葦さっきから何書いてるの?」


気付いたら、自分から話しかけていた。

自分でもびっくりしてる。

男子に慣れてない私が、必要最低限の会話でもないのに自ら話しかけるなんて。


「見せて。」


「どうぞ。」


物腰の柔らかさと落ち着きからの安心感。

だからなのか、話しやすくて近づきやすい。

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

←後輩。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
71人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みかん | 作成日時:2024年3月26日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。