〔RKRN〕三つの名を持つ者-第二弾-

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乱太郎に近づき顔をじっと見つめる

『………………』

乱「ｸﾞｰ……ｸﾞｰ……………ｸﾞｰ」

『………………』

乱太郎の寝息のリズムがさっきと違う

これは起きてる狸寝入りだ

『乱太郎、見たんだろ？』

と声をかけるとﾋﾞｸｯと肩が揺れた

『狸寝入りはいい、起きてるのはわかってる…よ！』

乱太郎を無理やり起こし顔を合わせた

乱「ﾋｲｯ!」

怯えた顔をして私を見た

『今から俺の質問に正直に答えろ…いいな？』

と短刀を向けると上下に激しく顔を動かした

『いつから起きていて、どこから話を聞いていた？』

乱「さ、さっき起きて…それで…話は…せ、先輩が、プロの忍者兼暗殺者だって所から……」

ほぼ全部じゃん…はぁ〜起きてるのに気づけなかった

少し腕落ちたかも

『そこから今までずっと聞いてたの？』

乱「は、はい…」

ん〜困ったな

普段なら容赦なく殺すんだけど、これから皆来るしねぇ

乱「あ、あの！」

『ん？』

乱「本当なんですか…先輩が、プロの忍者で…暗殺者だって……本当なんですか？」

『本当だよ？』

即答した私に乱太郎は目を見開いた、そして泣き出した

『なんで泣くの？』

乱「な、なんで……なんでですか…なんで泣」

『忍術学園に居るかって？』

乱「……」

黙っちゃ分かんないよ、まぁ一応言っとくか

『別に学園長先生の命を狙ってって訳じゃないから安心して』

乱「え、じゃあなんで…」

『……教えない』

乱「え、なぜ教えてくれないんですか…」

『君が知る必要は無いからだ』

と冷たい目で言った

乱「ｯ…先輩は…、私をどうするつもりで…」

『今は殺すつもりは無いよ…今はね』

乱「ｯ!?!?」

『嫌だ？』

乱「や、やです…！」

『なら俺と約束して？俺だって君を殺したくないんだ』

乱「約…束？」

『そう、君は俺の秘密を知っちゃったからね…もし俺の秘密をバラしたら、君を殺す』

乱「そ、そんな…」

『でももし君がバラさないなら、命を逃してあげる』

乱「ほ、本当ですか？泣」

『”バラさなかったら”…ね？だから君は常に俺に見られてるからね』

乱「……わ、わかりました」

『ちゃんと約束してくれる？一言でも喋ったら君の首吹っ飛んでるからね？』

右手の小指を出す

乱「ｯ!!…は、はい、約束です」

そして乱太郎も右手の小指を出し絡めた

『…成立だね、頼むよ、俺は君を一番信頼してるんだからさ』

乱「え…は、はい！」

乱太郎は意を決した表情で返事した

大人気ない事してごめんね

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