これでもドクタケ忍者隊忍び組頭-第二弾-

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うぇーん、しくしく


と嘘泣きをして数分


現在食満留三郎という男に抱きしめられ中である


そういえば私(医者ver)とこいつってそんな仲良かったっけ？


いつからこんな親しい仲みたいになった？


………あれぇ←


まぁいいや、こいつが単純バカって事で片付けよ。


1人で嘘泣きしながら考えていると←いや器用過ぎ




食「辛かったな…今はいっぱい泣いておけ」


と頭をポンポン


いやこれね？
恋物語とか、恋物語だったら胸キュンってやつになるかもしれないけど


生憎、私には効かないんですわ


嘘泣きももう疲れたし、そろそろ離して欲しいんだけど全然離してくれそうにない


手でこいつの胸板を押してみるけど


全然ビクともしない腕力強すぎでしょ


ゴリラ？ゴリラなの？←



『ｸﾞｽｯ…食満さん…(お願いだから離してよぉもうそろ嘘泣き限界だって(;_;))』



食「お前のせいじゃない、自分を責めるな」


『そ、んな…ｸﾞｽｯ(そりゃ責めたくもなるって、だって嘘泣き始めたの自分なんだもん(;_;))』



食「容態を診て、薬出したり。お前は自分に出来ることで頑張ったんだろ？」


『…ｺｸﾝ』



あ〜ダメもうそろ体内の水分無くなりそう

雰囲気的にもうそろ泣かなくても大丈夫そうだし、勢いのまま突っ切るか

そしてこれ以上接触がないようにしなければ、私も組頭として動くことができない




食「村の人達も、それは分かってくれているはずだ。お前はずっとみんなの為に頑張ってきてたのだから」


よし、ここだ



『でも…！誰も救えなかった！！』




『村がこんな事になって、誰一人救えないなんて、そんなの…そんなの医者なんて言えない！！頑張ったとしても、医者なんて名乗れないよ！！！』


食「そんなことねぇお前は」


『私の事なにも知らないくせに、わかったようなこと言わないで！！！！！』


食「……」



『私忙しいの……だからもう放っておいて』



食「お、おい待て！！」



その場から逃げるような走りをして食満から離れた

チラッと振り返ってみると

どうやら追いかけてくる様子もなく、見つめていただけだった

よしよしよしよし！！いい感じだったのでは！？

あー言っておけば、もう接触する事もないでしょ

このまま走って業者の元へ行って、変装を解いて業者と共に一旦ドクタケ城へ向かう〜の

んでまた医者に変装して村へ戻る〜の


ひゃ〜なんてハードスケジュール

普段の私なら既にバタンキューしてますわ〜

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