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乱「クシュン!」
善「乱太郎、大丈夫……へ、ヘックシュン!!」
と2人盛大に鼻水を垂らした
ズズズっと啜るところを見るのってこんなにもシュールなんだね
正直きったねぇって思ったよ←
『大丈夫ですか?』
食「火が弱くなってきたか?もう少し枝を足すか」
善「すまない、留三郎」
食「気にすんな」
よっぽど冷えてるのか、乱太郎はブルブルと震えていた
これ風邪回避とか無理ルートじゃん
大丈夫かな…
あ、そういえばさっき、風邪に効く薬草を取ったな
『あの、よろしければ、これを受け取ってください』
善「えっ?この薬草は…」
『風邪に効く薬草です、乾燥させればお茶の葉にも使えます、飲む際に少し生姜を入れると体が温まりますよ』
善「え!いいんですか!?しかもこんな沢山…悪いですよ!」
『遠慮しないでください、その薬草はまだお店にもありますし、困ってないですから^^*』
善「お店?」
乱「何か商売をされているんですか?」
『まぁ商売と言いますか…私、村で医者をしているんです』
善「お医者さん!だから薬草の知識があるんですね!」
『えぇ、でも商売では無いんです、私のいる村は、お年寄りが多く、比較的貧しい方々が多いんです、そんな方々の生活に負担にならないよう、私は無料で薬を渡しているんです』
乱「無料で!?」
善「でもそれじゃあ、貴方の生活が困難なのでは?」
『村の方々から美味しい作物や品を時々貰っているので、困難ではありません、みんな自給自足しているので^^*』
食「でもそれでよくやっていけてるな、普通だったらそうしていても途中で厳しくなって商売すると思うが…」
『私は村の人達が好きなんです、だから、みんなの笑顔が見れるだけで、私は幸せなんですよ^^*』
食「!…そうか、良い奴なんだな!」
『そうでしょうか?』
善「その気持ち僕も分かります、僕もみんなが大好きだから!^^*」
うわ、なんか花飛んでる
そして凄く眩しい
……あれ、てかなんで俺氏、薬草あげてるの?
……今日はいつもの俺氏じゃない、どうしたんだ
敵が風邪を引くなんて、いいチャンスになるかもしれないのに
はぁ〜、何やってんだろ
これ以上変なことする前に帰ろう
もう日も沈んできてる
『では、私はそろそろ帰らないといけませんので、この辺で失礼します』
善「そうですね、体も温まったし、僕達も帰ろうか」
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ずんだ餅 - 良き、更新待機( ´・∀・`) (2023年2月22日 0時) (レス) @page33 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
悪紫 - 夢主くんの口調と、性格が大好きです!!更新頑張って下さい! (2022年7月22日 21時) (レス) @page30 id: df4dd4aa9e (このIDを非表示/違反報告)
リング(プロフ) - にぃさん» コメントありがとうございます(*ˊ꒳ˋ*)、気に入ってくださって本当に嬉しいです!ありがとうございます!(´;ω;`)お気遣いありがとうございます、自分のペースで更新頑張ります! (2022年3月23日 6時) (レス) id: 4477b9e623 (このIDを非表示/違反報告)
にぃ - めちゃくちゃ好みです!尊い作品を生み出した作者様に感謝!これからもご無理なさらないで更新頑張って欲しいです! (2022年3月22日 22時) (レス) id: ee3ee8857e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リング | 作成日時:2022年3月13日 20時